中国漁船とヤンキー漫画。

こんにちは。
山本優作です。

何やら中国の漁船が大挙して珊瑚を密猟しにきてるみたいで、ニュースサイトには中国が悪いに決まってる的記事がバカスカ上がってますね。
まぁ確かに気持ちのいい話しじゃないし、ふつふつとしてる日本人のストレスを向けるには都合のいいニュースです。

ただなーんかこう、そのニュースを見てるとね、なんか見たことあるなぁって思って。
ぼけーっと考えてたら、ふと思ったんだけどね

これ、ヤンキー漫画と似てない?

いや、ヤンキー漫画って僕全然知らなくて、せいぜい名門多古西応援団くらいで、それもちょっと考えてみたら全然ヤンキー漫画じゃないんだけど。

だけどアレでしょ?
ヤンキー漫画って、一部で自分とこの学校の中の小競り合いがあって、それが落ち着いたら二部が始まって、別の学校のヤンキーとの抗争、みたいになっていくんでしょ?

それと一緒だよなぁって。

そもそもなんで小競り合いとか抗争が始まるかっていうと、相手のことを知らないからなんだよね。
例えばヤンキー漫画だとさ、うちの学校のエリアの中を○○校のヤツらが歩き回ってて気に食わねえ的なアレとか、あるじゃない。

何で気に食わないの?って話しじゃないですか。

それって、歩き回ってる相手のことを知らないからだよね?
人って、その人のことを詳しく知ってたら、嫌いになりようがないもの。
まぁ漫画だと予定調和でショボい生徒が襲われたりして戦争になっていくんだけどさ。

だけど例えば、中国から船に乗って珊瑚を獲りにきてる人たち、それをしなきゃ生きていけないくらい窮困してるのかもしれないよね。
まだ続いてるのかどうか知らないけど、一人っ子政策の関係で二人以上子供作っちゃうと、補助金とか打ち切られたんじゃなかったっけ。
内陸の田舎から口減らしで連れ出されて、生きていくために手段を選べない人だっているかもしれないよね。

分かんないよね。
これが本当か本当じゃないかは別として、「気に食わない」っていう感情が先行して、それを煽る人もいて、結局そこにはチープな感情論しか残らなくなっちゃう。
論理的な物言いをしてるように見えても、実は全然クールじゃないこと多いし。

あと、人間、知らないものは見下したり、排除しようとしたりするよね。

ビル・ゲイツがパソコンをやり始めた頃も、そんな海のものとも山のものとも知れないものがァ、なんて色々言われてたけど、でも今は在って当たり前のものになったでしょう?

人間、自分が理解できないものが怖いんだよね。
理解できない自分を見るのもイヤだし。
だから、感情を先走らせてウヤムヤにしようとするよね。

中国漁船然り
ヤンキー漫画然り

ただ、こういうことって、実は日常のあっちこっちで起こってるんじゃないかな。

新商品開発部の人たちが営業部のことを嫌ってたり、その逆だったり。
男嫌いの女の人が居たと思ったら、ミュージシャンなんかみんなロクデナシなんでしょ?くらいの認識の人もいたりして。

でも、「新商品開発部」っていう人間はいないし、「営業部」っていう人間もいないし、
男も女もミュージシャンも、ぜーんぶ存在しない人格だよね。

組織やチームや大衆って、本当は存在しないもの。
だけどそれに人格を当てはめて、括れる訳ないものを括ったつもりになって攻撃したり嫌ったりしてね。

そういうことをしてると、自分がどんどん消えていっちゃう。
何か組織や団体を意識して攻撃したりしてる時って、自分も何か違う組織や団体だったり、あるいは「被害者」っていう便利な非実在の人格を作り上げてたりするもの。

僕たちは感情の生き物だけど、感情に振り回されるのは、しんどいもんな。
中国人なんて人はどこにも居ない訳で、僕らに出来ることっていうのは、漁船に乗ってやってきた人たちに、言葉を尽くすことだけなんじゃないかなぁと。

もちろん、鉄砲打ってきたり火炎瓶投げてきたりされたんじゃあ、自衛のために武器を取ったり、国伝いに圧力かけてもらうしかないのかもしれないけれど。
それはそれで、さっきの窮困の仮定があったとしてもね、彼ら自身がそういう業を積んだんだから、仕方ないのかなぁって。

やっぱりね、悪いことはしちゃいけません。
悪いことっていうのは、自分を大事にしないことですよ。

誰かに迷惑を掛けてる、自分に気付かないこと、黙認すること。
これが一番の罪なんじゃないかな。

それでは、今日はこの辺で。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

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よろしくね。

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