やりたいことだからできる、という大嘘

ゆうさく
ゆうさく
暑いと眠くなるよなーと深く考えずにぽやぽや過ごしてたら、どうやら熱中症の症状のひとつらしい。あぶねえ…

【連載】行動の技術 目次

第1話:「行動できる人になる」ための新連載、はじめます
第2話:やりたいことだからできる、という大嘘←NOW

嘘をついたのは誰だ

ミュージシャンを廃業したことがある。確か29歳になった年の冬だった。

12歳でミュージシャンに憧れて27歳で独立するまで、15年間恋焦がれた職業を2年でやめたわけだ。そんな僕が断言する。

「やりたいことだからできる」なんて大嘘だ。誰だそんな嘘をついたのは。僕です。

やりたいことかどうかと、それが続けられるかどうかは、実は関係ない

10歳の時に実家の押入れからギターを発掘した。実はギターが弾けた父から色々と教わり、12歳の時に「これでやっていけたら超イケてるじゃん」と思い、27歳でミュージシャンとして独立した。

以上、僕の音楽遍歴をあますところなくお伝えした。いかほどの情熱と不断の努力、前世からのカルマと月の光に導かれ巡り合ったミラクルロマンスであったか、ご理解いただけただろう。

ミュージシャンは「やりたいこと」だった。技術を磨き、感性を練り、ビジネスを学んだ。愛すべきファンの方々も、気のおけない仲間たちもいた。

それを、どうしても続けることができなくなった。そんなはずはなかった。根性論に立脚し、歯を食いしばった。市場をリサーチし、レパートリーを増やし、複数の収入源を作ったが、限界がきた。あれほど愛したギターが視界に入ることに苦痛を感じるになったのだ。

ここで書きたいのは、僕がミュージシャンを続けられなくなった理由でもなければ、うちの犬が僕の言うことを聞かない理由でもない。もちろん、現政権への批判でもない。

僕が書きたいのは、「やりたいことだからできる」という幻想が、あなたの中にもあるかもしれないということだ。

あるひとつのモノゴトとお付き合いを続けようという時に、それがやりたいことかどうかは、実はあまり関係ない。やりたいかどうかは必要条件であって、十分条件では断じてないのだ。

行動の技術は、やりたくないのに続いているモノゴトへの取り組み方から学べる

嫌な仕事や愛のない家族との暮らしなど、やりたくないのに続いていることは枚挙にいとまがない。かと思えば、やりたくて始めたはずのことが続かずにあっという間に終わることも非常に多い。

今年の正月、里帰り出産に同行して妻の実家で二ヶ月過ごしたら、体重が5キロ増えた。神奈川の自宅に戻ってからは太ったままでいるのが嫌なのでダイエットを試みているが、激しく失敗し続けている。

周りには「痩せたいという下賎な欲求に強い意思を持って打ち勝ち続けている」と言って誤魔化し続けてきたが、いつまでもまかり通せるものではない。非常に悩ましいところだ。

閑話休題。「やりたいことじゃないと続けられない」とよく言うが、僕に言わせれば、「やりたいことだからこそ慎重に向き合わなければ続けられない」のだ。なぜか。それが、やりたいことだからだ。

やりたいことだから、気負う。
気合いを入れる。
特別扱いをする。
期待する。
身構える。
たっぷり時間をかけようとする。
大成しようとする。
うまくやろうとする。
こだわり抜こうとする。
評価されようとする。
お金にしようとする。
完璧にこなそうとする。
絶対失敗したくないと願う。
エトセトラ、エトセトラ。

これらは向き合うモノゴトが「やりたいこと」だからこそ発生し、行動を妨げる。

一方「やりたくないこと」や「どうでもいいこと」は、気負わないし身構えない。自分がやっても程度が知れていると割り切っているし、たいていの場合お金や、それに近い見返りがある。すると行動できる。やり続けられる。

やりたいことに取り組む時は、やりたくないのに続いていることに取り組むように取り組むといい。でも「やりたくないのに続いていることへの取り組み方」なんていちいち言っていられない。

そこでこの連載では「やりたくないのに続いていることへの取り組み方」のことを、カッチョ良く「行動の技術」と呼ぶことにする。おお、なんだか自己啓発っぽくていいじゃないか。

次回から、具体的な「行動の技術」をシェアします

次回から具体的な「行動の技術」を、順を追ってシェアしていく。僕が普段から実践していて、明らかに効果があると感じているものばかりだ。

ただ覚えておいてもらいたいのだけど、技術は人を幸せにはしてくれない。中には買い揃えたギターを並べて眺めて一生喜んでいられる人もいるけれど、この連載の趣旨はあくまで「技術を行使して結果を得る」ことにある。

通りすがりのノウハウコレクターにネタを収集していただくことはやぶさかではないのだが、そういう意味では、これから僕がシェアしようとしている情報に、目新しいものは一切ない。

頭の中を整理しよう。
やりたいことを明確にしよう。
毎日コツコツやっていける仕組みを作ろう。
テンションの上がる目標をたてよう。

そんな当たり前のことを、できるだけ丁寧に書き記していくつもりだ。「ホッキョクグマに五目並べで勝つ方法」や「聴衆の心を掴んで引き込み抱腹絶倒させる葬式のスピーチ」、「モモンニャン2世の人生と国を壊した3人の女、その戦略」といったコンテンツは当分制作する予定がないので、あらかじめご了承ください。

ならばどこに価値があるのかというと、実際の僕の日常の中で稼働しているシステムであるという点だ。

ひとつひとつのライフハックは目新しくはないが、それらをどういう意図を持ってその順番で組み合わせているのか。どのようにすればシステムが破綻せずに上手く機能するのか。そういうことにフォーカスをしていく予定だ。

次回は「頭の中を全て書き出して整理する」という旨の記事を書く。この15文字が既に伝えたいことを全て語っているので、それをいかに薄く広げられるかが僕のライターとしての腕の見せ所だ。

おたのしみに。

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