「独自ドメインがええに決ってるやん」
そう言われましても、ドメインとかちょっとよく分かんないっていうか、サーバーって何さっていうか、あ、それちょっと美味しいアレですよね、あーやっぱり、シンガポールに行った時にちょーっとだけかじったかなーっていうか、みたいな、そんな感じであったのだ。AmebaBlogには既に長い付き合いである読者仲間の方が大勢いるし、使い勝手も分かってるし、楽だし。
それでいて友人に作ってもらった僕個人の公式HPはさながら修行を積む禅僧が如き沈黙をたたえていて、HTML手打ちで更新を続けるにはあまりにコンテンツ力が弱く、ホームページビルダーは使い方が分からず、あと死ぬほど面倒くさかったのである。
そこで目を付けたのがWordPressであった。
WordPressというのは、なんとかかんとかというアレで、もう超簡単に言うと、「これ、ブログなんだけどホームページなんっすよぉwww」的な、そういうものである。うん、全然分からん。
例えて言うなら、AmebaBlogやFC2のような外部ブログは出来合いのカレーライスを買ってくるか、自宅でインスタントルーを使ってカレーライスを作るかの違いである。カレーが出来上がるという事実的な結果は同じなのだが、WordPressの場合は素材のチョイスや味付けは基本的に自分ですることになる。あと、実際食べてみて美味しかった時に、お客さんが覚えていくのがメーカーの名前かブロガーの名前か、という違いもある。これがかなり大きいんである。
あと、アフィリエイトの真似事ができる。商売をする気もブログ飯を食ってゆき気もないのだけど、良いと感じた品物を紹介して、共感してくれた人がその場で手に入れられるというのは、良いことだと思う。
といった能書きはもうひとつのブログの方に任せるとして、今回はブログ移設時に僕を襲った困難を公開し、これから本格的なブログ運営を目指す仲間達の出鼻を根こそぎくじきに掛かろうと思う。あの日僕がディスプレイの前で流した涙を、僕だけのものにしてはいけない。
■ネット用語が分からん。
おそらく初心者がインターネットをちょっと触り出して一番始めにぶつかる壁であろう。SNS活用ブログなんてものを運用しながらも実はネットは初心者である僕は、初めてWordPressに触れた際に
「phpって何ですか。」
「ディレクトリってどれですか。」
「プロトコルとキャッシュって炎と氷の魔法ですか。」
といった、気遣いの欠片も無く蠢く異国語文化に対して筆舌に尽くし難い憤りを覚え、パソコンのディスプレイに向かってうわ言のようにばるすばるすと呟いたものだ。独り言の数が増えたのも、これによるところが大きい。そもそも、どうしてネットユーザー達はそこにある言葉をそのまま使おうとするのだろうか。彼らがもう少し何も分からないけれど求めている人の気持ちを察してくれれば、デベロッパやプロファイルやXMLが現代プロレスの技にしか見えなくなるといった精神の崩壊を食い止めることが出来たはずだ。誰の精神が崩れたのかは黙っておくがなうんこぽぽぽぽ。
この専門用語の難しいところは、その一言に要約されている情報が多すぎるという点にある。
例えば「ゲーム」という言葉には「デジタルゲーム」「アナログゲーム」「ゲームをして遊ぶ」といった、様々な意味合いが要約されているし、「ジャイアニズム」という言葉には「俺のものは俺のもの。お前のものは俺のもの。あと映画の時はちょっとだけええヤツ成分と食いしん坊成分が上がるからキャラがちょっとだけ違う方に立つ」といった意味が要約されている。専門用語はそれらのニュアンスのブレンドを状況によって使い分けるから、素人には何の話しをしているのか分からなくなる。ちなみにこれは、今僕が自分で何の話しをしているのかよく分からなくなってきたとここはあまり関係がない。
兎にも角にも、やりながらでなければ覚えられないのが、どの業界においても専門用語の共通項である。僕はいよいよ理解に苦しんで本屋に駆け込み、本を一冊買ってきた。
いかがだろうか。まず『いちばん やさしい』という平仮名で書かれた見出しが、もうこれがやさしくなければ何がやさしいと言うのだろうか、といった様相を呈している。『いちばん』が平仮名である時点で既に自転車の補助輪的安心感があるというのに、『やさしい』までもが平仮名であるから、すぐ隣にお父さんがしっかりと寄り添ってくれているようなやさしさを感じずにはいられない。
そのイメージのまま、中央のメインとなる『WordPress』という言葉に注目してみた。よく見ると、小さな”o”と”r”の上にさらに小さく、『ワードプレス』とカタカナでルビが振ってあるではないか。万が一WordPressという英単語が読めないという方が居た時の為の気遣いである。どんな悪路でバランスを崩しても、きっとお父さんが助けてくれる。そんな気がしてきた。
そして、ここまで安心させておいてからの『教本』である。それまでのやさしさでときほぐされた心と体にしっかりと、あなたに学びを与えると、そんな意思が伝わってくる。お父さんはいつだって、歩むべき道を照らしてくれている。ありがとう!お父さん!
さらにここからである。あらためて、この本の表紙を見てみよう。
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星野先生超やさしそう!
そうなんである。どの講師の方も鉛筆がでそこはかとなくやさしい雰囲気で描かれているのだが、星野先生のそのポヤっとした感じが、他の追随を許さないのである。おっとりとした眉毛にあまり気を使っていない髪型と服装、下膨れのご尊顔。万が一こちらの理解が遅いと怒り暴れ始めても、なんとかやっつけられそうである。あ、そんなことしないよ、嘘だよ、ごめんねお父さん。
■なんとかなりました。
結局のところ、この本のお陰で僕の「そこ、ちょいフラットやで。」は無事WordPressに移転することができた。というのもこの本は、サーバーを契約し、独自のドメインを作り、そのドメインでブログを開始するという、ガチガチのネットユーザーなら
「そんなこと言わなくても分かるでしょjk」
と書かずに捨てるような情報から提示してくれている。サーバーの契約とドメインの取得登録さえ出来てしまえば、後は外部ブログと変わらない。違うのは、運用の結果得られる評価がシステム的にもパーソナル的にも全て自分のものになる、ということだ。『いちばんやさしいWordPressの教本』は、間違いなくいちばんやさしい。本職ブログの方でもWordPressの開設方法を公開してゆくが、ほとんどこの本の写しのような形になるだろう。それくらい、初心者を意識してくれた内容であった。
ところで、AmebaBlogの過去の記事をWordPressに反映させるためには、一度FC2ブログを作ってそこの引っ越し機能を使う必要があるらしい。他にも方法は2,3見られたが、どうやらそれが最も効率が良さそうだ。記事を作りながらの細部の設定と過去記事の連結等、まだまだ課題は山積みであるが、どうか新生「そこ、ちょいフラットやで。」を、これからもよろしくお願いしたい。
コメント
リニューアルかと思ったら、移転だったという!
優作さんは進化し続けるのだなあと、その向上心リスペクト。
このアクションが大きなムーヴメントに繋がっていくことを願ってやみません。
うほ、ようこそいらっしゃいました。
本当に引っ越し先に友達が来てくれたようで、ちょっとお尻がジワジワしますジワジワ。
アメーバの方はサブブログのような状態になりますが、仲間のブログのチェックは続けますぞ。
オオノさんの今後の更新も楽しみにしておりますよ!
[…] にした本。すげぇ分かりやすかった。この本に関するレビュー(笑)は僕のエッセイブログの方で記事にしてるんで、暇があったら読んでみて下さい。内容には言及してないけど(え) […]