今ちょっとした読み物を書いている。
朗読用のテキストなのだが、僕は普段小説やライトノベルを読むので、言い回しや状況説明などの兼ね合いでどうしても尺が長くなり勝ちだ。
そんな時は一度書き上げてしまい、何度か書き直しながら順番を変えてみたり、不要に思える段落を削除してみたりして長さを調整するのである。
しかし、どうしても最初の書き上げの段階でクリアしなければならない大きなポイントがある。
それが「オチ」である。
オチは難しい。
話しをオチから思い付くこともあるらしいが、僕の場合はプロセスや言葉の言い回しから思い付くことが多いから、いつだってオチの部分で頭を抱えることになる。
エッセイを書く時もそうなのだけど、テキストの半ばまでをスラスラと書いて、後半部分で苦しみを味わうのだ。
ところが、時折オチの方を先に見つけてしまうことがある。
そうすると、それはそれで難しいんである。
マラソンが簡単なのは、ゴールとコースが決まっているからだ。
これが、ゴールの場所だけを決められて、行き方は選手各々自由ですなんて言われると、マラソンというスポーツの本質は全く別モノになってしまう。
中にはゴールできない選手も現れる。
なぜか落とし穴が空いていたるもする。
罠に掛かってウンウン唸っていると、そもそも根本的なコース選択を間違っていたのではないかということに気付き、足を引きずりながらスタートラインまで戻る。
今度は間違うまいと心機一転気合い一閃、駆け出したその先でマキビシを踏んで叫び声を上げながら転げ回ったりする。
文章を書くのはかくも困難である。
何が難しいのかというと、先ほどから述べている通り、文章というのはオチとストーリーのふたつの要素から成り立っているというところが難しいのである。
素晴らしいオチもロクでもないストーリーを先に並べてしまっては魅力が半減するし、素敵なストーリーもそれに見合わないロクでもないオチでは締まらない。
その両方をいかに両立するかということが、物書きに課せられた果てしない研究課題であり、頭脳を使った難解なスポーツであるのだ。
何回目かの再スタートで、くじいた足を引きずったり、脇腹を貫く竹槍を見つめたりしながら、僕はまた走り出した。
ゴールは遥か遠い。
そもそもこの先にあるのかどうかさえ定かではない。
諦めの切れ味と、受け身ばかりが上手くなる。
一角曲がってみると、鉄パイプを持ったスキンヘッドの巨漢と肩がぶつかった。
どうやらこのルートも間違いであったようだ。
文章を書くのは難しい。
Information
山本優作ワンマンライブ〜Stand & Fight〜
■会場
bar yay a ebisu
東京都渋谷区恵比寿1-12-7三恵ビル3階
2014年9月14日(日)
19:00 open
19:30 start
21:30 end
■ゲスト出演
柴田ヒロキ(Vo.Gt)
予約3000円/当日3500円
※どちらも1ドリンクついてます。
※お客様は15名限定とさせて頂きます。
■ご予約は
accr.mail@gmail.com
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