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虹の根元は松源よりも遠くにあるらしい
何かのアニメで「虹の根元には宝物が埋まっている」という話しを聞いてから、空に虹が出た日は宝探しの日になった。毎日虹を探して回るようなことはしなかったけれど、ひとたび空に虹を見つけたら、たいてい一緒に遊んでいたケンサクくんと共に町の中を走り回ったものだ。
「どの辺にあるかな?」
「ヨウヘイくんの小学校あたり?」
「もっと遠いかもしれへんで」
「マツゲン(和歌山県のローカルスーパー)より遠いかなぁ」
「めちゃめちゃ遠いなあ」
少年たちのやりとりは微笑ましいことこの上なかった。
虹はそのうち見えなくなるのだけど、夢中になって町の中を走り回っていると、そのうち見慣れない場所に辿り着いたりする。僕は子供の頃から道に迷うようなことはほとんどないのだけど(脳内俯瞰マップに自分の居場所がピコーンと表示されるのです)、それでも子どもだけで初めて来る場所にはドキドキする。こんなに知らない場所なら、虹の根元が本当にあるかもしれないと、ロマンが胸いっぱいに広がったものだ。
今でも知らない町を歩き回るのが好きだ。相変わらず脳内マップは正常稼働中なので、Googleマップを見るような野暮はせず、一角一角にときめきながら歩き回る。もしかしたら、次の角を曲がったところにこそ、虹の橋の根元があるかもしれないではないか。
あ、ちなみに、もし宝物を見つけたら、全部母にあげようと思っていたのです。喜ぶかどうかは分からないけれど、でも宝物は、なんだか皆欲しいものらしかったので。超カワイイよね。なお、一緒に探してくれてるケンサクくんには、宝石と金の王冠を何個かあげればそれでいいやと思っていたのは、ナイショの話し。
こういうこと、実際にあるんだなあ
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