わが愛しのAm P.79:お前が変われ(2018/11/11)

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息苦しいったらなくて

ミュージシャンになりたくて縁もゆかりもない関東に進出した僕だったけれど、ミュージシャンとしてどう働きたかったのかはまるで決めていなかった。

当時2006年。YouTubeが日本語に対応したのが2007年。SNSといえば、盛況だったmixiが限定公開されたエッチな画像がシステムバグ?の関係で一般公開されちゃったとかで大騒ぎになっている傍で、アメブロがジワジワとユーザー数を伸ばしていた頃である。TwitterとFacebookは影も形もない。手元にはガラケーが一台あるだけ。自分のPCなんて持っていなかったし、ネット回線もまだまだ普及していない。

社会インフラは今と比べるとずっと未整備。そんな中でもテレビは波及力を失いつつあって、このままでは音楽ビジネスは成立しなくなると囁かれていた。どこに行きたいのか分からないまま道を断たれたような気分で僕は、毎日職場とベッドとMTRの前を回遊していた。

転職でなんとかならんか

行き詰まりを感じたら環境を変えちゃえということで、コンビニの夜勤をやめて工事現場の清掃工の仕事をはじめた。そろそろ太陽が恋しかったのと、いつでも休みが取れるというのも魅力だった。

が、しかし、変えたいのは環境で、音楽のためにやることは変えないのだ。新しい仕事を覚えるまでは新しい刺激に対応するのが楽しいのだけど、その時期が終わるとまた同じ閉塞感がやってくる。2年くらいしたら会社全体で給料が下がるらしいという話しを聞いて、もうええわいと、さっぱり辞めてしまった。

もういっぺん転職したらどや

次に目をつけたのはケータイ屋だった。ガジェットは昔から好きだったから、きっと楽しいに違いないと思ったのだ。派遣会社の研修室で真面目に勉強をしていたら、

「ジョジョ立ちし過ぎて腰を痛めて前の会社辞めたんスよ」

という、訳のわからんヤツがいて、仲良くなった。どれほど訳がわからなくても、ジョジョ好きに悪いヤツはいないのだ。彼はウパと名乗った。ウーパールーパーが大好きらしい。なるほど分からん。

そのうち職場が決まった。僕は出来たばかりのKDDI直下の衛星部隊に、ウパはap店と呼ばれる、いわゆる家電量販店などに入っていない街のケータイ屋に、それぞれ派遣されたのだった。そしてこの頃から、いよいよ僕の人生は混迷と低迷の深海をさまよいはじめるのだった。
 
 
落ちていく男性の画像


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