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四角い学校
下駄箱で上靴に履き替えて、少し上り坂になっているコンクリ打ちっぱなしの廊下を上がると、6年生の教室の目の前に出る。左手を向くとすぐに行き止まりで、トウモロコシなどが植えられた小さな畑に出る引き戸がある。右手は遥か直線の廊下が続いていて、行き止まりまで行くと右手に男女兼用のトイレがあった。
廊下の途中には手洗い場が二ヶ所ほどある。4年生の教室の正面には引き戸があって、ウサギの糞だらけの中庭に入ることができた。
中庭を右手に見ながら廊下を進むと、2年生の教室の正面あたりに、右に折れる幅広の下り廊下がある。廊下の長さは、靴を履き替えた後に上がった廊下と同じくらいだ。廊下を下り切るとそこは十字路になっていて、角の給湯室では赤田のおばちゃんがいつでもポットにお茶を入れて待っていてくれていた。
さて、十字路に立って正面を見てみると、その先は開けっ放しで運動場に続いている。シャッターが下りるのは夜先生が帰る時と雨風の強い時くらいで、生徒がそれを見るのはなかなかレアなことだった。
十字路で左手に体を向けると、右側に手前から、保健室、倉庫、理科室、と部屋が続く。途中、コンクリ打ちっぱなしの床が深くえぐれているところがあって、歩くには足元に注意が必要だ。
そのまま後ろを振り向くと、壁と廊下が板張りになっていて、少し雰囲気が変わる。廊下の左側は職員室、右側には給湯室があり、その向こうには校長室がある。板張り廊下の奥は、僕たちは講堂と呼んでいたけれど、いわるゆ体育館への入り口になっている。天井の梁に引っかかったバレーボールや誰かの上履きを見上げながら壇の裏手まで進むと扉があって、開くと下駄箱の脇に出られるのだった。
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