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小学校の低学年から中学年くらいの頃の話しいろいろ。
上級生泣かした
小学校の坂になっている大きな廊下を駆け上がったところで、死角から飛び出してきた2つくらい年上のお兄さんとぶつかった。当たったのは、僕の頭と、そのお兄さんの前歯。当然お兄さんの方がダメージが大きくて、歯こそ折れていなかったけれど、尻餅をついた状態で涙ぐんでいた。年上の人で、かつクラスの人気者的なだったので、つまり僕よりも偉いと思っていた人だったので、泣いているところを見た時は、実はショックを受けていた。偉い人は泣かない、と思っていたからなあ。
いじめっ子登場
目が合うとすぐにちょっかいを出してくるいじめっ子がいた。ひっぱたかれたり、ひどいことを言われたり、プールで水に沈められたり。顔を見かけると逃げるようにしていたけど、やっぱりたまには捕まって酷い目に合わされたりしていた。今でも思い出すと、結構ドキドキする。
思えば彼も、窮屈だったのだと思う。自分で自分を無視することを覚えた僕がキラキラした後輩を見てイラつく上級生になったのと同じように、彼も何かに抑圧されていたのだろうと思う。その発散の方法が、外向きだっただけなのだろう。そこに偶然、キラキラした僕がいただけなのだろう。その呪い、俺が断ち切ってみせるぜ。
熊蜂ヴンヴン
小学校は道路よりもかなり高い場所にあったので、学校に入るにはちょっとした乗用車では腹を擦ってしまいそうなくらい急な坂を上らなければならなかった。坂道を登り切ると左手に藤棚があったのだけど、花が咲く季節になると巨大な蜂がブンブンと大きな音を立てて飛び回っていたものだった。怖かったなあ、あれ。
雑巾キノコ
ある日そのいじめっ子が、廊下に掛けていた雑巾からキノコが生えているのを見つけて、何か騒ぎながら廊下を走り回っていた。まあ雑巾からキノコ生えるって、確かに面白いよな。うんこちんちんで爆笑してるような小学生にしてみたら、そんな面白いことはなかったろうなあ。
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