わが愛しのAm P.18:ちゅわさんとぷうちゃん(2018/08/06)

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2人目の弟がやってきた

僕たち家族がアパートを出て父の実家に帰る直前くらいのタイミングで、2人目の弟「ぷうちゃん」がやってきた。僕が4歳の時だ。あれ?それだと、引越しの直前ってことでもないのか?まあいいや、分かんねぇし。

ともかく、新たに家族の一員となったこの生き物が、僕にはどえらい可愛らしく見えた。小さい手がわきわき動いていて、なんだかよく笑う。コロの付いたUFOのような歩行器でアパートの床を爆走したかと思ったら、ため息が出るほど安らかな顔をして眠る。ほっぺたなんかもうぷるっぷるだから、気に入ったものは原則テイスティングする主義の僕としては、それを口に含まない訳にはいかない。しかしそれだとちゅーになってしまう。男同士のちゅーは変なことらしいから、僕はべつに深い意味もなく

「赤ちゃんやったら、男同士でもちゅーしてええんやろ?」

と母に聞いたりした。母が何と答えたのかは覚えていないが、ちゅーは実行された。いや、だからちゅーじゃないんだって。

ちゅわさんと僕

僕は年子の弟であるちゅわさんに対しては、自分の世界に踏み込んでこられたり、母の関心を奪い合う競争相手だと思っていた。それに対してぷうちゃんは実に無害である。こんなにもちっこくて何もできないのだから、母がずっと抱っこしていることに対しても、自然に納得がいったものだった。

あ、そうか、僕がちゅわさんのことをうっとおしく感じていたのは、むしろこちらが大きいかもしれない。ちゅわさんは母の関心を奪い合う対等な競争相手だったから、つまりは敵だったから、だから友だちの輪の中に敵の侵入を許したくなかったのかもしれない。だって物心ついた時にはちゅわさん、僕と普通に遊んでたし、喧嘩してたし、お喋りしてたもの。ぷうちゃんのような圧倒的無力を、彼はもはや手放していたのだもの。

そうか、僕はちゅわさんを対等だと思っていたから、このブログでも書いてきたような酷いこと(河原に忘れてきたりとか)を平気でしていたのか。なんだか、ちょっぴり罪悪感が薄まった気がするぜ。げへへ。

赤ちゃん用歩行器の画像

あーこれです、こういうやつに乗って、アパートの中を爆走しておりました。
なお、画像の少年はぷうちゃんではありません。Googleの子です。


 
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