自分の中に”社会”があるって知ってた?

自分の中で二つの異なる考えが対立する。そんなややこしいことが、実はよく起こっています。

風水コンサルタントのマイマイの中でも、それは起こっていました。僕が運営しているクローズドなコミュニティの中で彼女は、こう告白してくれたのです。

「所ジョージさんとか片岡鶴太郎さんみたいに、遊んでるんだか働いてるんだかよく分からない生き方をしたい。だけど世の中に自分の意見を出すと、叩かれたりするんじゃないかと思って不安になって行動できなくなる。」

そこで僕たちは対立する考え達の間に入り、調停を試みることにしました。幸い、このコミュニティの仲間たちと半年間を過ごしたくみくみさん(川口久美子先生)の講座の中で、その手法を教わっていたのです。

考えに姿と声を与えるカードワーク

「インナーファミリーシステム」という言葉をご存知でしょうか。あらゆる人間の中には複数の人格が共存して社会を形成している、という考え方です。

認知神経科学のマイケル・S・ガザニガという人が脳分離の手術を受けた人々を対象にした実験から導き出した概念が、米国のメンタルカウンセリングの世界で発展したものと聞いています。

自分の中で2つの考えが対立している時、僕たちの中にいる2人の人格同士が対立していると考えます。しかし彼らは概念上の存在なので、姿と形を持ちません。

そこでカードを使います。様々なイメージを想起させるイラストが描かれた無数のカードの中から、その考えに最も印象が近いものを選び、名前を付けて対話を試みるのです。

考えを一人の人格を持った存在として自分から切り離すと、頭の中を堂々巡らせている時よりもずっと冷静に、それでいて前向きな検討ができるのです。

実は対立してなかったじゃん(笑)的なことが起こったり

マイマイは「自由に生きたい」考えにピエロのカードを選び、「安全に生きたい」考えに母親に抱かれた赤ん坊のカードを選びました。

そしてカウンセラーのちはるさんのリードでそれぞれの考えに深く耳を傾けていったのですが、ここで面白いことが起こります。ピエロと赤ん坊は非常に近い価値観を持っていて、全然対立していなかったのです。

とはいえ実際に恐怖はあるから、今後はそれと向き合っていくということで、その日は解散と相成りました。

ちなみに後日、マイマイは先述のくみくみさんとの個人セッションの中で、自己開示に関する恐怖の原体験といえる出来事を発見したそうです。

恐怖って、原体験まで戻って内的にケアをすると割と消えます。自分の恐怖と向き合ったマイマイがこれから所ジョージのようになっていくのか、それとも全く別の在り方を歩んでいくのか、とっても楽しみです。野次馬的に。うひひ。

○インナーファミリーシステムについて、こちらの記事で詳しく解説されています。興味がある方はどうぞ。
心は複数の自己からなる「内的家族システム」(IFS)である―分離脳研究が明かした愛着障害の正体

○風水コンサルタントマイマイのwebサイトはこちら。
風水コンサルタント まいまい

○ちょいちょい登場するくみくみさん(川口久美子先生)のブログはこちら。
くみくみのHumming Soul days〜♪魂が歌うように生きる♪〜