10年くらい前、僕は「自分の実力でミュージシャンになるんだ!」と大口を叩きながら、遅刻ギリギリでバイトに行って帰る途中でゲームセンターに寄り、22時くらいに帰って2時くらいまでエロ動画を見ているという生活を送っていました。
食生活も酷いもので、睡眠の質も最悪。常にエネルギー不足です。
口を開けば不平不満がこぼれ落ち、才能ある後輩を見かけると全力で粗探しをして自分を慰める。そんな日々を送っているうちに、あっさり鬱になりました。
さて、この若造は本当に「ありのまま」でいいんでしょうか?
「ありのまま」って何だ
僕の結論はこうです。
「ありのまま」とは、
その人が自分の精神的、
肉体的な性質を
不自然に変形したり
抑圧させることなく
感じたことを表現し、
願ったことを叶えるために
行動し続けている
状態である。
だから冒頭でお伝えした10年前の僕の生き様は「ありのまま」ではないのです。
「ありのままでいい」と「今のままでいい」はぜんぜん違う
「ありのまま」は自分の感性や感覚、姿形、望みなど、本質的な要素に掛かる言葉です。
対して「今のまま」は(もちろん文脈にもよりますが)、考え方や行動などの表面的な要素に掛かるように思います。
「ありのままでいい」と聞いて勝手に「今のままでいい」と解釈すると、苦しみが加速します。「ありのまま」生きるためには「今のまま」ではいけない。そんな瞬間が、人生にはあるものです。
「今のままではいけない」と感じたら、大いに変わればいい
「ありのままでいい」けれど「今のままではいけない」。20〜30年も生きれば、そんな瞬間を一度は経験するものです。
「今のままではいけない」と感じたら、大いに変わる努力をするといいと思います。それは「あるがまま」の自分になっていく旅路です。それは超楽しいものです。
ある程度「あるがまま」の自分に近付くと、「今のままではいけない」ところを見つけたら嬉しくなるというメンタリティになってきます。
部屋の隅を掃除すると他のところもキレイにしたくなるのと同じで、どんどん加速するのです。
「これをキレイにすれば、もっと素敵な部屋になるぞ!」
ということに気付くとテンションが上がるのと同じですね。空いたスペースにいい感じの家具や装飾を置いていけば、人生はさらにさらに良くなっていきます。
変わりたい時は変わる。変わりたい!という気持ちが、「ありのまま」です。
おわりに
今自分は「ありのまま」なのか、「今のまま」なのか、当人の立場では頭で考えてもよく分かりません。そんな時は単純に「今生きていて楽しいか」を自分に問うことがいいように思います。
元気が出ないのなら食べ物を変える。
昼間も眠いのなら睡眠の仕方を変える。
人間関係が辛いなら人との関わり方を変える。
できることは山ほどあって、それら全てが伸び代です。僕らの人生は良くなることしか起こりません。どんどん上がる一方です。
今生きていて楽しいですか?
楽しいことで生活を埋め尽くしていますか?
不届き不埒を楽しんでいますか?
僕も久しぶりに自分に聞いてみよう。
それにしてもひどいフリー素材だぜ。