うまくいく夫婦になるために、家庭に○○を求めるのをやめよう

パートナーシップの強化月間です。これまで散々妻からどのような被害を受けてきたのか、どれほど不遇な扱いを受けてきたのかを面白おかしく書き綴ってきた当ブログですが、いよいよその手の夫婦の自虐ネタは卒業せねばと思っています。

理由は簡単です。パートナーシップを学び、知ったことを実践する中で、僕が妻のことを深く愛していると自覚してしまったからです。

さらにパートナーシップを整えることが、僕の人生の命題である、「QOLをもりもり上げる」ことに直結しているという実感と確信を得ました。そうとなっては、幸福の探究者として、ここで語らないわけにはいきません。

そんなわけで今回の記事では、世の男性諸氏にとって、ある意味絶望的な情報をシェアします。相当にがっかりされることが予想されますので、腹を括って読み進めてください。

ただし、その絶望の先に希望があることは保証します。妻を愛し、これからも愛し続けるのだという決意に満ちたあなたなら、必ず乗り越えられるはずです。

家庭は穏やかにリラックスして過ごせる場所ではない

衝撃的な事実のはずです。愛しい人と、ゆったりした空気、リラックスした気分の中で、仕事で疲れた脳と体を癒し、家族との時間を味わう。多くの男性にとって、それが理想的な家庭のイメージだったのではないでしょうか。

もちろん僕もそうでした。仕事の時にはスイッチオン。家庭ではスイッチオフ。外で働いて家庭に外貨をもたらしているのだから、家では休んだ方がいいじゃないか。その方が生産性も高まって、収入も上がって、家族の幸せも増えるじゃないか。そう信じで、自宅ではスイッチオフにしていました。

これが大きな間違いです。困惑するあなたに断言しましょう。

家庭は男がリラックスして過ごす場所ではありません。むしろ、自分の能力を最大限に発揮することで、ようやく存在を許される場所なのです。

その厳しさは職場の比ではありません。例えば会社なら、転職などで変えることができます。しかし家族は、ホイホイと変えるわけにはいきません。いや、変えたくありません。だって妻は、生涯を添い遂げたいと伝え、その言葉を信じで人生の半分を預けてくれた人なのだもの。

結婚してから妻が殺人鬼だったことが分かったとか、借金が20億円ないと精神的に正常でいられないとか、そうい明らかに自分の手に負えないようなケースをのぞいて、可能な限りの努力をしたいと思いませんか。僕はそう思います。

リラックスできる場所って、つまり実家でしょ?

家ではリラックスして過ごしたい。僕を含めて、そういう考え方の男性は多いはずです。その発想の根源はどこか。スバリ、実家じゃないですか?

母の愛は偉大です。女性というのは本来自分と生理的に合わない男性に対してはメンタルのバリアを張るものですが、母親は息子に対してのみ、息子がいくつになっても、バリアを張らないのです。

なので僕たちが中学生になり、高校生になり、見かけはすっかり大人になったとしても、大きな愛情で包み込んでくれます。その安心感と、まさにおっぱいを吸わせてもらっていた頃からの「お世話されることが当たり前」の気分。それこそが、僕たち男性が家庭に求める、リラックス気分ではないでしょうか。

僕は書きながら、ものすごく恥ずかしくなっています。僕はまさに、実家で感じていたあの果てしなく心を緩められる感覚を、今の家庭に求めていました。つまり、妻に対して僕の母親のような気持ちを持ち、僕の母親のように振る舞うことを求めていたのです。

妻は母ではありません。バカみたいに当たり前の事実です。しかし僕は、母からもらっていたリラックス気分を、妻に求めていました。妻に母を求めていました。甘え、許し、世話してもらうことを、求めていました。ああ、穴があったら入りたい。

あなたが作る家庭は、妻という超優秀な上官と共に戦い続ける戦場である

「育った家庭」と「作る家庭」と考えてみると分かりやすいかもしれません。「育った家庭」とはまさに実家のことです。いえ、「母のいる場所」のことです。そして「作る家庭」というのはもちろん、「妻といる場所」のことです。

作る家庭は、作るのです。試行錯誤を繰り返し、スクラップアンドビルドを重ね、PDCAを何千回と回し、手痛い失敗やもう死んでもいいと思えるような幸せな瞬間を永遠に積み上げ続ける場所です。

そんな場所に、絶対的な庇護にもとづくリラックスなど、入り込む余地はありません。まして家庭というフィールドにおいて、女性の脳は男性の脳の軽く3倍は優秀です。これについては今後の記事で詳しく話していきますが、夫婦は対等ではありません。気の持ちようという精神論でもなく、事実として、奥さまの方が遥かに上位なのです。

テニスのダブルスのような少人数のチームスポーツをやったことがある人なら分かると思うのですが、優秀な人がパートナーだと、めちゃめちゃ大変です。対戦相手以上に、パートナーに食らいついていくことで精一杯になっちゃうもの。

自分が妻よりも優秀だと少しでも思ったなら、その瞬間から僕たち夫は、家庭に不幸をもたらす存在になります。ロクに仕事も知らない新入社員が、会社のエースに仕事の指図をしているようなものです。ヤバイでしょ。実力差にも気付かない低脳ぶり。先輩切れるでしょ。実際妻は夫に切れるでしょ。そういうことなんすよ。

あなたが今いる場所は、愛おしく、理解し難く、圧倒的に優秀な奥さまと一緒に作ると決めた家庭のはずです。いいことも悪いことも沢山起こる戦場です。大丈夫、立ち向かう方法はあります。一緒にやりましょう。僕は、やりますよ。

幸せにすると決めた女性に、母を求めない

もしかしたらこの先意見が変わる可能性はありますが、これが僕の現時点での結論であり、妻とのパートナーシップを考えるために作り上げたネクストプランです。

どうして妻と結婚したのか。妻と一緒に幸せになるためだったはずです。

「妻と一緒に幸せになる」ためには、順番が大切です。妻が不幸せで、僕が幸せということはあり得ません。妻が幸せになる。そして僕も幸せになる。この順番しかあり得ない。

もしかしたら心の勉強をしてきた人なら、ここで「妻の課題と夫の課題は別でしょう」などと、アドラー的ご指摘をされるかもしれません。

しかし僕はこの記事で夫婦の話しをしています。確かに僕個人の課題と、妻個人の課題は別ですが、夫の課題と妻の課題は違います。夫婦の課題は家庭の課題です。それは、夫と妻のどちらにも関係のある課題です。

色々と言葉を重ねてしまったので、最初のシンプルな言葉に戻りましょう。

もしあなたが奥さまや恋人とのパートナーシップをより良くしたいと願っているなら、まずは彼女との関係に、リラックスを求めない、ということを考えてみましょう。それは間接的に、あなたのパートナーに母を求めない、ということに繋がります。

ではパートナーや家庭にリラックスを求めないのなら、どこでリラックスをすればいいのか?これにも答えが出ていますが、次回の話題としましょう。

話しを引っ張るお詫びとして、これだけは断言しておきます。パートナーシップにおいて、男性が救われる道はあります。リラックスを得る方法はあるのです。

何より、男性は自分が愛した女性が幸せそうに見えると幸せになるという、実に可愛い性質を持っています。自分の快楽よりも妻の幸福にフォーカスを合わせて生きるのが、男性の脳の誇らしいところなのです。

まずは、あなたの家庭で、パートナーとの関係で、あなたがリラックスを求めていたところはどんなところだったを、思い返してみてください。それが満たされなければ、不機嫌になっていたようなところが、人によってはいくつも見つかるかもしれません。

そして、そこでリラックスを求めないのだとしたら、何ができるのか。パートナーと家庭の幸せをあなたが「作る」のだとしたら、どんな選択肢があり、どんな行動を取れるのか。そんなことを考えながら、次回の記事をお待ちください。