人の世を支配する失いの法則、そのおそろしさ。

何か上手くいかないことがあったら、その時最も執着しているものを手放すべきだ。
僕が彼女様と付き合い出した時、真っ先に捨てたのは『三歩後ろをしとやかに着いてくる彼女』という幻想であった。
その結果僕は『三歩後ろからしたたかにどついてくる彼女』を手に入れた。
以後、僕は現王政に統治され、一度の革命運動も起こさないまま現在に至る。
血は流れてはいるが、かろうじて死者は出ていない(2014/11/21現在)。

人は様々なものに執着するが、その最たるものがお金だろう。
食べ物を買うにも、家賃やローンを支払うにも、ちょっとそこからそっちに行くときにも、お金が必要だ。
お金が無くなると、それら全てのものに影響が及ぶから、自ずとお金というキーワードに対して過敏になってしまう。

ところが、この世には「人は執着したものを失う」という法則がある。

食費を抑えるために食べるものを粗末にすれば力が入らず、仕事をクビになるかもしれない。
仕事の量を増やすために睡眠時間を削れば体調を崩し、働けないどころか入院費が掛かるかもしれない。
お金がないと愚痴ばかりこぼしていたら愚痴仲間ができて、朝まで酒を飲みながらお金を使い果たしてしまうかもしれない。

あらゆるものは循環の輪の中で自分の姿を変えながら存在している。
お金に限らず、それらは留めようとすると腐る水のようなものである。
必要なところに必要な分を流さなければ、あっという間に滞ることになるのだ。

ところでこの論理でくと、僕はまだ三歩後ろをしとやかについてくる彼女に執着しているということになる。
しかし、定期的に厳しく接されていては、その度に優しさを求めたくなるのが人情というものだ。
執着もまた、大きな流れとなる。
それを止める術を、僕はまだ知らない。

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安西先生・・・デトックスが・・・したいです・・・

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