中々手が付けられないことは「5分でできること」になるまで砕けィ

「やりたいけどできない」ことってありますよね。もう割と具体的になっていて、次にやることまで明確なのに、なんかできないこと。

そういうことをガシガシ進めていくために、効果テキメンの超オススメワザがあります。

このワザを体得すれば、自分のやりたいことに取り組めない、ということがなくなります。重い仕事もずんずん進むし、細かい仕事はビシバシ終わります。

僕はこのワザを使うようになってから、やりたいことができなくて辛い、ということが激減しました。数週間でも数ヶ月でも放置していたタスクを次々処理できるので、人生のスピード感が当社比50倍くらい違います。

そう、そのワザこそ、「5分でできること」になるまでタスクを砕くです。

膨大な仕事を「5分でできること」まで砕くようにしたら、締め切り前の徹夜がなくなった

マーケティングの仕事をしていると、時々「1グループ6人×5グループの都合30人に120分間インタビューした内容を整理して分析する」というふうな作業がやってきます。

インタビューのから数日すると書記さんが作った発言録が届くのですが、ヤバい文字量です。それらを読み込みながらクライアントの関心に合わせて整理と分析を進めていくのは、かなり果てしない気分になります。

昔はこの仕事を「ひとかたまり」に捉えて取り組んでいたので、毎回着手するのが本当におっくうでした。モチベーションが低い日は気が付いたらスマホゲームをしたりしていて、締め切り2日前から泣きながら徹夜したりしたものです。

今ですか?はい、締め切り前にバタつくことはまだありますが、徹夜はほぼなくなりました。余裕を持って仕事ができるようになっただけでなく、夕方以降は基本的に仕事はせず、家族との時間を持つことができています。

僕は普段から様々な働く工夫を生活の中で回していますが、「5分でできること」になるまでタスクを砕くことの効果効能は、それらの中でもダントツに高いと感じています。

テンションが低くても「5分でできること」になら手が付けられる

「5分でできること」までタスクが砕けていると、多少テンションが下がっていたり、気分が良くない日でも、「まぁ、5分だけだから」という手をつける言い訳ができます。

実際に5分だけやって、やっぱり気が乗らなければ、やめてしまえばいい。それでも「5分だけでも取り組んだ」といえ事実は、僕たちの気分をかなり前向きにしてくれます。

それに何より、5分だけ手をつけると、もう5分くらい平気で続けられます。そしたらその後、もう15分とか、動けちゃうんです。

人は何かに着手する時にストレスを感じるものですが、それは走り出せばすぐに消えていきます。だからこれから自分が取り組むモノゴトに着手するストレスを徹底的に下げておけば、ドミノは簡単に倒れ始めるのです。

タスクを「5分でできること」になるまで砕くというのはつまり、あなたの1枚目の小さなドミノを作る作業だと言えます。

頭の中でタスクの処理をシミュレーションしながら、気軽なサイズ感でやることを書き出していく

「5分でできること」の作り方はとても簡単です。少し息を整えて、今あなたが抱えているタスクを順調に処理している自分をイメージしてみてください。

「まずこれをして、その後あれをして、次にそれをして・・・」そんなことが思い付かれると思います。この時にでてきた「これ」「あれ」「それ」を書き出すことが、タスクを砕くということです。

で、仮にここで書き出した「これ」が「銀行に行って振込先A、B、Cにお金を振り込む」だったとしましょう。これは「5分でできること」ではないので、まだタスクが大きすぎます。


・通帳とカードをバッグに入れる
・バッグを持ち、靴を履いて家の外に出る
・銀行に行く
・Aにお金を振り込む
・Bにお金を振り込む
・Cにお金を振り込む
・コンビニでカフェオレを買って帰る


なんとなく、ひとつひとつの粒が小さくなって、手に負える感じがしてきませんか?ちょっと気楽になったというか。

ここまで砕いてはじめて、「5分でできること」が見えてきます。つまりこのタスクの最初のドミノは、「通帳とカードをバッグに入れる」ですね。通帳とカードの場所が決まってるなら、超余裕でクリアできます。

ちなみに、「銀行に行って振込先A、B、Cにお金を振り込む」という「やること」レベルのカタマリをタスクと呼んでいますが、先ほどのような「5分でできること」レベルの粒度のタスクが並んだものをレシピと呼んでいます。

タスクとレシピの違いはそれほど明確ではないのですが、タスクは「ひとつの短期的な目的を果たすための一連の行動」で、レシピは「時系列に並んだ具体的な行動のリスト」という意味で使うことが多いので、もしよければ覚えておいてください。

タスクの構造を分析しながら小さく砕いていく手法はこちらの記事でもお話ししているので、よければどうぞ。

【情報管理術】”やりたいはずのことができない“時は、「机の前に座る」が出るまでタスクを砕き続けてみる
やりたい、叶えたい、手に入れたい。そのために何をすればいいのかなんとなく分かってもいる。なのに、それなのに、なぜか心の底からの願いを叶えるた...

1日5分から、自分の人生を取り戻していく

毎回モノゴト着手する時に「5分でできること」を作るようにすれば、身の回りのタスクがグングン回るようになっていきます。

ここで注意してほしいのです。僕があなたにこのワザをシェアしたのは、あなたのやりたいことに毎日取り組めるようになってほしいからです。

QOLの高い人生って、自分の願いを叶え続ける人生です。自分の願いを叶えた数に比例してQOLは上がっていく、そんな超シンプルなものなのです。

だからどうか今日シェアしたワザを、あなたがやりたくもないことをあなたの人生に詰め込むために使うことだけは、しないでほしい。そう約束してほしいのです。

今自分のやりたいことがあるなら、ぜひ「5分でできること」を作ってやり始めてみてください。今自分のやりたいことが全くできていないなら、「5分でできること」だけでいいので、やってみてください。

自分の人生を取り戻していきましょう。まずは、1日5分から。