【旅情研究PJ】話しを聞いてもらう、という新しいエンターテイメント

ゆうさく
ゆうさく
ヨメとむすっこが実家から帰ってきて、家の中がものすごく騒がしくなった。これだよ、これですよ。毎晩寂しくって泣きそうだったもの。

旅情を通して人の心に迫る、というエッジの効いた研究をしているTさん。

幼少時代にお母さんに連れられて寄った駅蕎麦の店に大人になってから入った折、あの席に自分が座っていたんだなぁと思った時に去来した何ともいえない感覚に心を奪われて以来、もうすっかり旅情の虜なのだとか。

彼はもう長く個人セッションを受けてくれているお得意様でもあるのだけど、そんな彼との先日のセッションの様子を、バキッと編集してお送りします。

T「年末に彼女と旅行というか、まあちょっと横浜に行ってきまして。」

ゆうさく「彼女いたの?」

T「あ、え、言ってなかったっけ、あれ、言っていいんだったっけ」

ゆうさく「言っちゃいけない彼女って何なの?うちの奧さんと付き合ってんの?」

T「ちがうんですけどw ちょっと職場の絡みで、、、ああでも、大丈夫です。そう、いるんですよ、彼女。」

ゆうさく「まどろっこしいったらないw」

T「ええまあw で、その時にこの先やりたいことなんかを色々話したんですけど、なんとなく、今までやろうとしてきたことが、なんというか、違うっていうわけじゃないんですけど、フワフワしちゃって」

ゆうさく「フワフワしちゃったのね。具体的にはどんな感じ?」

T「ええと、年末にとある県の移住に関するワークショップがあって、それがうまくいったんですよ。で、別の機会に僕がやりたい、旅情を通して人の心に迫る、がテーマのワークショップを、、、まあ何も準備できてなかったんですけど、やってみていいっていう機会があって。そこで、ぶっつけ本番で、グループインタビュー的にやってみたんですね。」

ゆうさく「おお、やってみたんすね。どうだった?」

T「それが何か上手くいかなくて。ちょっと不完全燃焼というか」

ゆうさく「ああ~。準備もできなかったし」

T「そうなんですよ。それであと、個別にインタビューをして旅情の収集をするっていうのも、何だからふわふわしちゃって。」

ゆうさく「なるほど…気持ち悪い感じ?」

T「気持ち悪いですね。」

ゆうさく「じゃあ試しに、僕が去年まで聞いてたTさんの話しを語り直してみるから、聞いてみてもらっていい?」

T「はい」

ゆうさく「最初は、旅情を通して人の心に迫る、そのテーマで権威が欲しいって言ってたんだよね。大学の客員教授として呼ばれたり、講演をしたり、みたいな」

T「そうですそうです。それは今も、変わってないです」

ゆうさく「うんうん。で、そのためには何かアウトプットが必要なんだけど、その当時はこれだっていうアウトプットの形が見つからなかったから、じゃあとにかく沢山の旅情と心の話題を収集しようってことで、個人的にインタビューをするようになった」

T「はい」

ゆうさく「で、インタビューを受けてくれた人たちはすごく喜んでくれた。確か、また聞いてくれって言われたって言ってたよね?」

T「はい。本当に喜んでくれてましたね」

ゆうさく「そうやって人からたくさん素敵な話しを聞いて、Tさんは情報が増えるし、話す方は聞いてもらえて嬉しいし」

T「はい、はい」

ゆうさく「そうやって、聞き手であるTさんを中心に、ゆるやかなコミュニティができればいいなっていう話しもあった」

T「ですね」

ゆうさく「つまり個人インタビューは、Tさんが旅情の研究を通して権威を得るための経験値稼ぎであると同時に、人との繋がりを育んでいくこともできる、メタルスライム戦的なボーナスイベントだと。だからいっぱいやろうと。」

T「おー、そうでした。メタルスライム、いいですねw 分かりやすい」

ゆうさく「逃げないメタルスライムやね。権威を得ていく途中で本を出版してみるっていうのはどうかって聞いてみたら、書いてみたいって言っていて」

T「はい。それも今も変わってないです」

ゆうさく「ロマンチックな文章も分析的な文章も書けるから、それを組み合わせたら面白いよねっていう話しだったよね。」

T「そうでした」

ゆうさく「で、もうひとつ、旅情に迫るワークショップをしてみたいっていう思いが生まれた。ちょうどその頃に、旅情に近い移住っていうテーマのワークショップのデザインを考えるっていう機会が転がり込んできて、それはすごく上手くいった」

T「自治体の方もすごく喜んでくれました」

ゆうさく「その後にやった、本丸のテーマのグループインタビュー的ワークショップが、ちょっと上手くいかなかった。具体的には、どう上手くいかなかったの?」

T「感覚的になんですけど、やりきれなかった感じがあって。。。あと、参加してくれた人から、もっと話したかった、みたいなことがありましたね。他の人の話しも深く聞いてみたかったとか」

ゆうさく「なるほどなあ。Tさん的にも、そういう気分だった?」

T「ですね。もっとしっかり聞き出したかったなと」

ゆうさく「なるほど…と、一度振り返ってみたんですけど、どんな感じですか?」

T「いやぁ、なんか、そうだったなって。また芯を通してもらったような感じがします」

ゆうさく「うん。あれかな、もしかして、ワークショップを失敗しちゃったって感じた辺りに、フワフワしたニュアンスを感じてるのかな?」

T「そうかもしれないです。結局、何をしたかったんだっけ、みたいな」

ゆうさく「ワークショップで、何をしたかったんだっけ?的な?」

T「そうですそうです」

ゆうさく「ジャストアイデアなんだけど、、、ちょっと喋りながら整理するね」

T「はい」

ゆうさく「Tさんのワークショップって、よく世の中にある、何か問題を改善したり、新しいスキルを身につける的な、いわゆる自己啓発系じゃないよね。」

T「あー、確かに違いますね」

ゆうさく「参加者に何をプレゼントするのかというと、自分の中にある旅の喜び、嬉しい気持ち、まさに旅情っていう感情を言語化して、表現する喜びっていう、それがプレゼントなんじゃないかと思うのね」

T「そうかもしれないです。だからインタビューを受けてくれた人は喜んでくれて」

ゆうさく「うんうん。自分の中の感情や想いを表現できて、それをTさんが受け止めてくれたから、すごく嬉しくなっちゃったんだよね」

T「そうだと思います」

ゆうさく「じゃあさ、Tさんのやるワークショップって…この表現が正しいかどうか分かんないけどさ、もしかしたら、『カウンセリング・エンターテイメント』みたいなものなんじゃないかなって。」

T「おーーー…おぉっ」

ゆうさく「カウンセリングって、何かメンタル的なケアをするっていうんじゃなくてさ。美容室に行くと最初に、カウンセリングシートって書かされるじゃん。あなたのお望みから好みまで、色々教えてくださいっていう」

T「はい、はい」

ゆうさく「それをさらに深めて、表現する喜びと、それを受け止めてもらえる喜びを、ワークショップの一番のプレゼントにするっていう感じなんだけど、どう?」

T「いや、いい、いいと思います。何か、旅情っていうすごく個人的なものを表現して、分かち合えるっていう」

ゆうさく「そうそうそう。本当は自分の中だけで大事にしてたって全然いいんだけどさ。実際みんなそうやって旅を楽しんでるんだし。」

T「でも、聞いてもらえるとすごく嬉しい」

ゆうさく「そう。だからまた聞いてほしいし、もっと聞いてほしい」

T「・・・それだw」

ゆうさく「www」

T「いや、いいですよw それいただきましたw」

ゆうさく「ありがとうございますw」

T「何だか、コンセプトというか、テーマが決まったら、何をしたらいいか見えてきた気がする」

ゆうさく「エンタメだったんだねえ」

T「だったんですねえ」

ゆうさく「ちょっと時間ないから具体的なタスクまで落とせないけど、ぜひ何か考えて、次のセッションまでにやってみようって感じですね」

T「ですね!ありがとうございます」

ゆうさく「こちらこそ、今日も超楽しかったっす。メタルスライム倒すのも忘れないでねー」

なんかもう、個人セッションって本当にこんな感じで、ゆるいったらない。ゆるいったらないのだけど、Tさんみたいにゆるゆるっと元気になって、目の前がクリアになって、終わっていくことが多いのです。

僕すごいでしょ?っていう自慢もあるのだけどw、それ以上に、誰かに自分の頭の中を開いて見せるって、それだけで考えがまとまったり、客観性が上がったりするのよね。で、そこに人のやりたいことに関するお話しを聞くのが大好きな僕がいると、いよいよ良い感じになるしかないという。はやり自慢であるな。がはは。

そんなわけで、近々個人セッションの追加募集もいたします。興味のある方は、LINE@を登録の上お待ちくださね。

あ、あとTさん、この記事でアイデアの概要書いちゃったから、早く動かないとアイデアをパクられるかもやで。がんばってください(爆笑)