先日のMooBeaチャットショウ①での失敗から、僕は全裸でハチ公によじ上るような変態は、コートを羽織ったところで変態であることに変わりないことに気付いた。おそらくガーターベルトを装着させてもネクタイを巻いてみても変態のままであろう。救い難いにも程がある。
あの時自分に何ができたのかを考えていたら、今度は家口氏が僕のことを紹介する番がやってきた。ハチ公に股がった全裸コートの男に自らのことを語られるのだから、この心境は筆舌に尽くし難い。説得力があるとかないとかそういう以前に、警察関係以外の方が近くに残っていらっしゃるのか疑問である。
そんなこんなで、まだ二回目であるのに回を追うごとに社会的に追い詰められるMooBeaチャットショウその②。お楽しみあれ。
MooBeaチャットショウ②〜山本優作という男〜
家口「さてさて前回はこのイベントの発端から僕の心の身ぐるみ剥がすまでのお話だったわけだけど、今回は優作さんにフォーカスしていこう、というわけですね。」
山本「爪の先から爪の付け根まで清純清潔なクールなイケメンです。」
家口「範囲少ないね笑)
そういえば最近関西に戻ったわけだけど、そっちでの活動なんかは調子いいの?」
山本「関西はねぇ、準備の準備からだったからえらい時間掛かっちゃったけど、なんとかちょっとずつ動き出せたっていうところだね。
レギュラーで出演するバーが決まったり、お気に入りの箱が見つかったり。」
家口「おぉー!
おめでとうございます(*^^*)
レギュラーは月一でとか?」
山本「この前決まったのは2ヶ月に1回だね。
後、もうひとついい感じのお店もあって。」
家口「ふんふん、二つとも和歌山?」
山本「この前決まったのは和歌山。もうひとつは奈良だね。
アウェーはいいぜぇ」
家口「お、県をまたいで活動ですね。
っていう僕も最近は新しいとこによく行くなぁ。
アウェーの空気って、純粋に音楽から入ってもらえるから楽しいよね笑)」
山本「そうそう。
やっぱりねぇ、初めましてのお客さんって気合い入るもんね。
ファンの方も本当に有難いんだけど、ファンじゃない人の視線って、やっぱりフンドシ締めたくなるっていうか。」
家口「うんうん、いつも聴いてくれる人に届けていきたい気持ちとも少し違う。」
山本「それがねぇ、切り拓いていくというか、達成感があるんだよね。
で、そこで喜んでもらえたらんもう嬉しいのなんの。」
家口「でもそこでめっためたにされることも…笑)」
山本「最初のうちは結構ね。今はさすがにめっためたにされることはないけどw」
家口「今では逆に勉強になったりすることの方が多いけど、初めて完全アウェーでやらかしたステージの時は泣きそうだった笑)
優作さんはどんな感じ?」
山本「初めての頃はね、もう自分が出来てないことばっかり見てたから、演奏中も出来てないことばっかり気になっちゃって、ひとりで落ち込んでたねぇ。
むしろアウェーとか、本当に行きたくなかったよね。」
家口「でも違ってきた、と。」
山本「だって僕今カッコ良いもの(キリッ」
家口「ほうほう笑)
かっこ良くなった以外としては?」
山本「あ、いやいや、ルックスの話しじゃなくて」
家口「うん、演奏スタイル的な。」
山本「演奏スタイルというか、精神性?
ベスト尽くしてますよ、と。
だから、少なくとも自分がiPhoneで撮った自分のライブを見直しても、あーいいじゃん頑張ってるじゃんって思えると。
だから、これでダメならもう僕には何も出せないよって感じに開き直れるというか。」
家口「実際ベストを尽くせる、ってすごいことだよね。
いろんな環境だってあるし、納得いかない部分だってあったりする中でもベストを出すには、やっぱ精神的なセットがしっかりしてないと難しいと思うし。
そこはなんか鍛えた、とかあったの?」
山本「すごいシンプルなんだけど、自分がカッコいいとか気持ちいいって思うことを丸っきり信じるようにしたの。」
家口「優作さんでいうとビート刻みながらの弾き語りスタイルとか?
山本「それもそうだけど、実はアレは僕の中ではそこまで特別なことじゃないの。
叩かない曲も多いしね。
大きな話も細かい話もあるんだけど、例えば、自分の理想の自分を考えて徹底的に演じてみたり、例えば、その瞬間のギターの音を切るタイミングを徹底的に詰めてみたり。
だから、全部だねぇ。」
家口「うんうん、ある意味そこまで理想の音楽像を詰めさせてしまう、優作さんにとっての音楽、ってどういうものなの?」
山本「僕自身ですなぁ。」
家口「イコールで繋がる部分、的な?
その自分自身を持って伝えたいこと、っていうのとか聞きたいねー。」
山本「この話はちょっと長くなるけどいいの?w」
家口「まさにそれをアウトプットする回でございますよ笑)」
山本「ええとね、じゃあね、音楽とガードマンのアルバイトって、僕にとっては同じことなんですよ。」
家口「ほほぅー。
いきなりそうきましたか。」
山本「で、夜にかーちゃんの愚痴聞くことも、ブログ書くことも、ぼーっと山を眺めることも、同じなんです。
それってつまり、生きてるってことが共通してるじゃないですか。」
家口「全てに繋がっていることだね。」
山本「だから別に偉ぶる訳じゃないんだけど、手を抜くってことは、自分の人生を軽んじてるっていうことになるなぁと。」
家口「ふむ、音楽だけじゃなくて、バイトだって愚痴聞くのだって、ね。」
山本「で、自分の人生舐めてると、後悔するんです。
後悔することがたくさん起きちゃう。
たくさん起きたんですよw」
家口「すごく切実に起きたんですねσ(^_^;)」
山本「起こってるのがデフォルトだったよねw
で、まぁ色々あって立て直したんです。
立ち直ったら、すごく楽しくなっちゃって。
それで夢中になって色々やってたら、それまでの自分みたいにデフォルトで後悔し続けてる人がすんごい多いことに気付いて。
そしたら、「本気になったら超楽しいよ!」っていうのが僕のテーマになったんですよ。」
家口「目の前が開けたっ!
って感覚なんでしょうね。
ちょうどその渦中に出してきたのが【弱者の歌】だったと。
あれはすごく説得力がある歌だなー、と思って聴いてました。」
山本「その通り。
やっぱ気付いちゃうよねw」
家口「歌に人生が乗る、っていう証拠でもあると思うな。」
山本「まさしくですねぇ。
実際その曲を作った頃くらいから人に聴いてもらうつもりの曲を書きだしたもんね。
それまでは、それこそ愚痴というか独り言のような。
それが悪いってことじゃないんだけど。」
家口「まぁ有り体の歌はもう出まくってるし、僕たちが出せるのは僕たちにしかだせない膿だったりするのかもね。」
山本「そういうことで、今日本の俯いちゃってる人がね、これ自覚がある人と無い人が居るんだけど、ともかくそういう人たちの1%でもいいから本気で生きはじめたら、日本は凄いことになるだろうと。
だから、僕は自分の音楽以外にも色々やってるけど、共通のメッセージは全部そこなんですよ。
修羅の門って漫画に出てきた、テディ・ビンセントみたいになりたいってw」
家口「1%、ってすごい大きな力だと思うよ。
テディさんは分からない人多いと思うけど笑)」
山本「だからねぇ、僕に音楽のこと聞くと、こんな話になっちゃうw」
家口「音楽以外に直接繋がっていく、っていうのも面白いけどねぇ。」
山本「かーちゃんの愚痴聞くとか?」
家口「そうなんだけど、かーちゃんの愚痴を聞くのはすごく大切なことですよ笑)」
山本「色々言いたくなることをね、いかにグッと堪えるかっていうw」
家口「聞くだけじゃダメだし、言い過ぎてもいけない、っていうあたりは、やはり察しと思いやり、ですね笑)」
山本「かーちゃんが元気になっていちばん得するのは僕だしね。
そこはベストを尽くしますよw」
家口「話は戻るけど、その1%に向けて伝えたいことをビシッと聞かせてください。」
山本「幸せになろう!」
家口「気持ちいいセリフだね笑)
では今回はここらへんでいいですかねσ(^_^;)」
山本「いいんですかアナタ前回のラストはエロの話だったのに(ボソッ」
家口「だからこその払拭させるためのフリだって言ってたじゃんかー(ヒソヒソ」
山本「目標達成に向けた進捗が如何程か疑問は尽きないけれど、今回は、この辺で。」
家口「また次回ですね。
へばへば。」
家口・山本「「ありがとうございました。」」