虚空を睨むネコの有意義な無意味。

人生は平凡で困難だ。地位も名誉もお金も欲しがっただけで手に入るものではない。求めることは最低限のルールで、そのためにどうすればよいか、ということを全力で考え、行動してゆく必要がある。

そのような息もつかせぬこの世において、全く以て地位も名誉もお金も欲しがらず、故にそのためにどうすればよいか、ということを全力で考えず行動しない者がいる。うちのネコだ。

そもそもネコというのは頑張らない生き物である。先日SNSで流れてきた記事の中に冒険家の飼い主と共に世界中を旅し、崖を登ったり雪山を登ったりしているネコがいるというものがあったが、それはネコの中のネコ、エリート中のエリートである。

それにしたってご主人がニートであったら、同じように部屋に籠って本棚の角で爪を磨ぎ、気が向いた時に欠伸などをして暮らすだけの生命体になっていただろう。彼らには主体性というものがほぼ確実に存在しないのである。

我が家の二匹のネコ、カイちゃんポンちゃん親子も、例に漏れない。

人が必死で勉強し、執筆し、練習して息抜きに屋外に出てみるとカイちゃんが、人生はニャンとかなるとかそんなんどうでもええニャン的様相でもって、ひっくり返り腹を出し伸びては緩むという活動を繰り返している。

気まぐれに腹を撫でてみるとそれほど喜ばず、何かちょっと用事を思い出したかのような素振りをして僕の足下から離れていく。そうしてちょうど僕の手が届かない距離に座り込み、改めて転がる。嘘を付くなら最後まで振り切れ。

このように対外的な関係を一切考慮しない彼らである。人が苦しむのは、何をするにしても人と関わらねばならず、評価されるにもその評価が人から出ているものであるから、ということに尽きる。それは言い換えれば、人には人を評価し、それを賞賛したり、応援したりする気持ちや感情がある、ということである。

自分の行いが人に評価されないのではなく、人が評価できることをしていないのだ。もしくは、その行いを評価してくれる人たちの目に触れていないと考えることが、これからの成長のためには必ず必要である。

突然中空を睨みつけ、動かなくなった馬鹿親子の視線の先に何があるのかと怯えながら考えたことは、概ね、そのようなことだった。

写真 2014-06-02 18 09 42

左から、カイちゃん(母)とポンちゃん(息子)。何見てるの、ねぇ、何見てるの。

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