嫌いを切って好きを拾うイケメンの苦労。

世の中にあるものは、往々にして「信じる人だけ信じればいい」だとか、「好きになる人だけ好きになればいい」とか、そういうスタンスで作られている。子供向けのマンガは大人に読まれなくてもいい、とうスタンスで描かれているし、ゲームセンターに置かれているゲームはゲームをしない人にはされなくてもいいというスタンスで作られているのである。

これは商売だから、という訳ではない。元来この地球上に暮らす全ての人間に嫌われずにいることなど、絶対に出来ないのである。だから、そもそも自分のことを嫌う人は、初めから切っておけばいいのである。

そもそも嫌われないでいることが出来ない、ということには、自分自身が人を嫌いにならないでいる、という条件が必要になる。しかし人を嫌わないでいることは、基本的に出来ない。この平和な日本の中であっても、人殺しはいるし、イジメをする奴はいるし、女房子供に手を挙げている奴もいるのである。

ロクでもない奴を嫌いになる自由を捨ててまで、誰かに嫌われずにいる必要があるだろか。そんなことはない。僕はミュージシャンであるけれど、他のファンに迷惑を掛けたり僕を嫌な気持ちにさせるような客には演奏を聴いてほしくないし、それで当然だと思っている。

だから、そこを切ってしまう覚悟を持つのである。それは、自分が身勝手な人を嫌いになる許可を与えるということである。決して率先して開き直って自分のことだけを考えてワガママに生きる、という意味ではない。

それはつまり、自分のことを好きになってくれる人を死ぬほど大切にして生きていくという覚悟を決めるということなんである。いつもニコニコして、否定的なことを言わず、場合によっては叱って相手の間違った生き方を正してあげられるような本当の優しさをもって付き合うということである。

このことに気付いた僕は、良いことに気付いたから誰かとシェアしなければならないと、彼女様に電話を掛けてみた。

僕「全ての人に嫌われないで生きることはできないよ」

彼女様「よぉ分かってるやん」

僕「二言目で心がシクシクし始める会話ってすごいよね」

彼女様「女が男を嫌ってるカップルっていうのもあるしな」

僕「うん、それ、例え話ですよね?」

彼女様「うちの店も昔問題のあるお客を出禁にしたしなぁ」

僕「それがつまり、問題の無いお客さんを大事にするということだものね」

彼女様「お前を切り捨てることでブラッド・ピットと付き合えたらいいのにな」

僕「それはむしろ僕の生け贄としての才能にフォーカスしてほしいよね」

この話も、相手にしてくれない人は相手にしてくれなくてもいい。ただ相手にしてもらえないと、やはりちょっぴり切ないのである。

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おみくじを引いたら半凶が出た。なにかとてつもなく大きなものに嫌われているのかもしれない。

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