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何度やっても毛布は掛け布団の下にした方があったかい。

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どうにも時計が狂っているようで、全く眠れる気がしない。
しょうがないのでモゾモゾと出てきて何か書こうとすると眠気らしきものが迫ってくるので、しめしめと布団に潜り込んでみると不思議と目が冴える。
ならばどうだとチキンラーメンを作ってすすってみせるべくお湯を沸かしていたらブログでも書こうではないかという気持ちになったので、久しぶりにキーボードを叩いている次第だ。



写真 2015-12-23 3 26 22



いつの間にか冬めいていた。
つい最近まで遥か高き空に見果てぬ夢を見ていたりしたのに、ふと気がつくとコートやマフラーを重ね着た人の足取りが重い。
駅まで歩いてきている人が大半であるにもかかわらず、電車の車内の暖房は濁った空気をうりゃあそりゃあと暖めるから、本を読んでいても額に嫌な汗が出てくる。

僕が寝ている寝室には小さな窓があって、布団の中にいても、その窓から忍び込んできた夜が冷たい空気をわが三十路の体にボトボトと落としているのがわかる。
何が憎くてそうしているのか知らないが、隣で別の布団(僕の布団よりもずっとグレードの高いものだ)にくるまっている妻が



「ゔゔん」



と魔獣のような呻き声を上げながら、僕の布団を剥ぎ取ろうとしてくる。
さらわれた掛け布団への別れの言葉を探していると腰のあたりが冷えてきてしまって、やはりチキンラーメンでもすすらなければ、やっていられない。
冬がきたのだ。


そういえば、何年か前に知って実際に試してみたのだけどどうしても納得ができないことがある。
毛布の正しい使い方というやつだ。

聞くところによると、毛布は掛け布団と体の間ではなく、掛け布団の上に乗せるのが正しいらしい。
そうすることによって保温保湿効果が最大限に引き出され、ただちに快適な睡眠に突入できるというのだ。

この情報を知った当時、僕は千葉の船橋で貧乏な独身奴隷(独身族の中にも階級がある)をしていたから、こりゃあええことを聞いたと喜び勇んで毛布を引っ張り出し、そおれと掛け布団の上に被せて、むふむふと鼻息も荒く永遠の温もりの中に飛び込んだ。

ところが、これが一向に暖かくならないんである。
むしろ毛布のフワフワとした肌触りがなくなり、掛け布団のちょっとドライな、今ひとつ深い関係に踏み込みきれない男女的な距離の間を冷たい空気が泳ぎ回って、歯の根も合わぬほどに寒いではないか。
僕はまたネットの情報に踊らされたと合わない歯の根で歯ぎしりをして、よく冷えた毛布を掛け布団の中に呼び戻したのであった。


すっかり「毛布on掛け布団」説に対し否定的になって過ごしているとどうだ、いつの間にかテレビでも「毛布on掛け布団」の素晴らしさと正しさを主張する特集が組まれているではないか。
その番組は寝ている布団の中に温度計や湿度計を突っ込んで、数字の力を借りて情報の正当性を訴えてくる。
「これねぇ、騙されたと思って一回やってみるといいよ」と、メガネを掛けたナントカというタレントが熱弁を振るっていた。
僕はすっかり騙されて(素直ないい子なんです)、あの日と同じように毛布を掛け布団の上にのっけて極寒の夜を再び堪能した。


結論。
毛布は体の上に直接乗せるのが良い。

温度計や湿度計を何本突っ込んで科学的に検証されましても、僕が体感としてそうする方が気持ち良いと感じるのだから、こればかりは致し方ないのです。
僕はこれからも毛布と触れ合い、毛布にくるまり、この魂が地球に還るまで幾度も訪れるであろう夜を、「毛布in掛け布団」で乗り越えてゆくことを心に誓ったのです。


・・・よし、記事を書いていたら頭もうまい具合にぼんやりとしてきた。
誤字も脱字もあるかも知れないけれど、知ったことか。

目をこすりながら寝室に戻ると、妻が僕の掛け布団及び毛布を見事に略奪し、己の布団に重ねていた。
薄暗い中わずかに残った布団面積を注視すると、半蔵(チワワ/オス/4才)が潜り込んで「ぴぴぴすぴりぴぴィ」とわけの分からない音を出しつつ眠っている。

奪われた布団んを引っ張ると、妻は



「ゔゔん」



と魔獣のような呻き声を上げてそれを阻む。
合間に、「暑ぅ・・・」という声が聞こえた。
僕の利益になることなら、多少自分に不利益を被っても絶対にしないという決意の現れであろう。

デスクに戻って時計を見ると、間もなく4時だ。
先日止まった新橋のカプセルホテルの布団は、実に気持ちが良かった。
意識は朦朧としていて、今日も朝から仕事で、そういえば、雨も降るらしい。
今日は長い1日になりそうだ。


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