自分のことを完璧主義者だって思ってないやつは大体完璧主義者

読んだ本をブログで整理していくようにしました。自分の復習にもなるし、本好きさんと仲良くなりたいスケベ心もあるのだ。

ということで、読書録第1弾は、佐々木正悟さん著「すごい手抜き」。この本を初めてよんだのは、タスク管理について勉強し始めて少し経った頃。一言で言うと、「正当な時間と正当な労力で、ひとつの仕事を仕上げていこう」ということが書かれています。

表紙もものすごい手抜き(に見える)。

「そんなに頑張らないでいいんだよ」というメッセージがたっぷりのやさしい本

この本を読んでいちばん嬉しかったのは、僕は仕事をしていても、音楽をしていても、自分が仕事に正当に取り組んでいるかどうかの基準を、身体が感じる「やった感」に置いていたことに気付けたこと。だって、子どもの頃に勉強を1時間した時よりも、2時間した時の方が褒められたんだもん。ラクだった時よりも、しんどかった時の方が褒められたんだもん。

だけど、もうそうじゃないのよね。10時間働いて120%の成果を目指すよりも、8時間働いて70%程度の成果を目指す方が心地良いし、人間らしい。100点の人がいちばん偉い学生時代の感覚はもういらなくて、そんなことよりも8時間で達成する70%の仕上がりの中で、お客さんの「そうそう、これこれ!」のポイントを押さえられる人の方が、社会の中では重宝されます。

この本が語る「手抜き」とは、「効率よく働こう」とか「要点を押さえて品物を作ろう」といった視点を語る前の、土台となる考え方です。8時間で仕上がる仕事は、24時間で仕上げることもできます。そして、僕はかつて8時間で仕上がる仕事に24時間をかけることを選んでいたのです。決して「効率悪く働こう」「要点以外もモリモリに盛り込もう」なんて考えていた訳ではありません。土台となる考え方が、8時間で仕上がる仕事を8時間で終えることを許さなかったのです。僕の土台となっていた考え方に名を与えましょう。それは「完璧主義」です。

著者の佐々木さんは、完璧主義者は完璧を求めるあまり、完璧からほど遠い結果しか得られないと言います。なぜなら、全ての仕事には締め切りがあるからです。そして、「完璧さ」というのは常に異常なまでの時間を求めます。もう分かるよね。発注から締め切りまでの時間じゃ、絶対に「完璧な仕事」はできないってことです。

完璧主義者は、得てして自分が完璧主義者であることに無自覚です。それは、暮らしの中のちょっとしたモノゴトに対しても完璧であることを求めるあまり、仕上がらない、間に合わない、終わらない、という事態を多発させてしまうからです。「自分は完璧とは対極にある存在だから、少しでも完璧であることを目指さねばならない」と健気な考えを持っています。そして、その信念こそが「完璧主義」なのです。「完璧である」ことと「完璧主義者である」ことは全く別のことです。「すごい手抜き」は、そっと脱・完璧主義を提案してくれる、とても優しい本でした。

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