わが愛しのAm P.54:作れりゃそれでいいんすよ(2018/09/24)

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物置で輝く人生

僕の小学生時代のトレンドといえば、秘密基地づくりであった。ある時は木の上に、またある時は地面を掘って、各所様々なところに秘密基地を作って回った。周辺の環境によって制作方針や必要な作業が異なるそれは非常にクリエイティブな作業だった。あまりにも楽しかったので、そのうち色々な人に見て欲しくなり、秘密であることの重要性がいちじるしく低下したほどだった。

ある時、学校の中に秘密基地を作るというプランを思いついた。僕の通っていた小学校は、入学当初は障害者クラスがあったから7つの教室を使っていたのだけれど、僕が6年生になるころには彼らは卒業し、僕が1年生の時に使っていた教室が物置として余っていたのだった。

物置だから、素材には事欠かない。クラスの人気者のきょうへいくんやだいすけくんがグラウンドでサッカーをしてキラキラしていた頃、僕は薄暗い物置の中でダンボールとガムテームをかき集め、切った貼ったの孤独な大立ち回りをしてキラキラしていた。

解体しても屁でもない

そのうち、クラスメイトや後輩たちが遊びに来るようになってきた。お外でサッカーをするのが好きな連中は一度冷やかしに来たっきりだったけれど、似たような感性のあるヤツらが集まって、真似をしてせっせと工作に勤しむようになった。飽きてやめてしまうヤツもいたし、あまりにものを荒っぽく扱うので僕が追い払ったヤツもいたりした。だけど基本的には楽しくて、僕はそんなヤツらの中でも一番ステキなものを作ろうと、最終的に一畳くらいの広さのダンボールハウスを作り上げた。

残念ながら自慢のダンボールハウスの存在は「ヤマモトが学校のガムテープを使い果たしたらしいが、一体何をしているのだ」と至極もっともな疑問を抱いた教頭先生の捜索によって暴かれ、後日取り壊しを命ぜられた。悔しかったけれど、僕は遊びたくて作ったのではなくて、作りたくて作っていたのだから、ダメージはそれほどでもなかった。また何か別のものを作ることができれば、それでいいのだ。

そんなわけで、僕は自分でも不思議なくらいなんとも思わずに秘密基地を解体した。作り上げたものに執着がないのは今も同じで、常に何か新しいものを作りたい衝動と向き合っている。そういう意味では、実はシンガーソングライターって仕事は、僕に向いてたのかもしれないなあ。

長崎県の壹岐で行われたダンボールハウスキャンプの画像

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