わが愛しのAm P.82:強制終了は突然に(2018/11/15)

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前回のあらすじ

僕はケータイ屋を辞めたのだ

無職は悶々として

ケータイ屋を辞めてから、一ヶ月ほど無職をした。その間に千葉の柏から船橋というところに引っ越しをしたのだけど、僕はこの引っ越しでなけなしの貯金を使い果たしたのだった。日々心がすり減っていくのを感じながら、でもなんだか動き出せず、気持ちが休まることはないまま就職活動に突入した。

就職活動といっても、正社員になろうとは一切思わなかった。少なくともそれまでの仕事で見てきた正社員という働き方をしている人で、楽しそうな人を見たことがなかったのだ。

給料のために人生を生贄に捧げるような生き方だけはしたくない。だけど、だからといって音楽は相変わらず芽が出る様子がない。音楽は自分の全てのように思えたけれど、こんな大したことのないものが僕の全てなのかと思うと、また悲しい。

相変わらずそんなサイクルで悶々としながら、できるだけ気楽な仕事がしたいと思い、警備会社に入社することにした。

強制終了キター

ロクに無職期間を謳歌することもできずに警備員になった。思っていたほども気楽ではなかったし、思っていたほど楽でもなかった。そして、思っていたよりも排他的なムードのある会社だった。先輩たちに仲間だと受け入れてもらうまで、1年くらい掛かったんではなかったろうか。

その1年経ったくらいで、いよいよ強制終了が掛かった。いつものように悲しみながら眠りについた次の日、胸が痛い。ちょうど仕事が休みだったのでしばらく布団の中で様子を見ていたのだけど、「この時間があったらギターが弾けたなぁ」「でも、弾いたからって何なんだろうなぁ。。。」なんて思っちゃうと、その思いに合わせて胸の痛みが酷くなるのだ。

何をする気も起きなくて、半日くらいそのままうずくまっていた。そのうち悲しくって居ても立っても居られなくなって、自転車に乗ってあちこち走り回ってみたけど、視界の上半分に黒いモヤが掛かっているようだった。立ち止まるとその場にうずくまってしまいそうだったので、カップラーメンやジャンクフードを買い込んで家に帰って、ひとつも手をつけずに布団に戻って、またうずくまった。

翌週、なんとか仕事はしたけれど、体も頭も全く機能しない。一緒に入っていた先輩に体調が悪いことを伝えてできるだけ暇な持ち場に回してもらったのだけど、暇なら暇であの黒いモヤがずしずしと上から降りてきて、僕のコメカミや眉間を鷲掴みにしてくる。僕は会社に暇乞いをして、しばらく仕事を休むことにした。
 
 
引っ越しの準備で冷蔵庫の霜を取る友人の画像
 
 
柏の家を出る時に引っ越しを手伝いに来てくれた友人みえだ。辞めた会社に返し損ねたauジャンパーがまぶしい。


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