やるべきことをやるために楽しいことを模索するイケメンの苦労と無念。

勉強をしない子に「勉強をしなさい」というのは無意味を越えて逆効果である。人はそもそも自分が楽しいことをしていたいものであるし、それは根本的に正しい欲求であるのだ。

勉強をしない子が勉強をしないのは、単に勉強という行為に面白みを感じていないからである。そして「勉強をしなさい」という人ほど、その人自身が勉強の面白みを感じていない傾向がある。「勉強しなさい」と声を荒げるそれ自体が、同じことを言われてきた自分自身の憂さ晴らしになっている事実に気付くべきである。

本当にその子に勉強をしてもらいたいのなら、勉強がいかに面白いものであるのかを演出し、伝えなければならない。しかし、だいたい世の中の「やらなければならないこと」というのは、往々にして面白い演出が為されていないことが多い。勉強、仕事、家事・・・これらの面白みを正しく理解し、ワクワクするような演出でもって伝えること。そうすれば、人は自発的にやりたいことをやり始めるものだ。

先日からダイエットが一向に上手くいかない。せっせとウォーキングなどをしていても落ちなかった体重が、先日アバラを痛めて運動できなくなってきたことを受けてさらに増加傾向にある。もう神様からの贈り物の勢いである。もしかして、これって才能？

ともあれ、体重管理は紳士の嗜みである。諦める訳にはいかない。しかし運動による減量活動は実質的に不可能だ。こうなったら食事制限で対応を取っていく他ないのだが、そうすとより精神的な調整が重要になってくる。何せ、運動出来ないというだけでストレスであるのだ。このストレスが食欲に直結してしまっては、元も子もない。

そこで、僕はダイエットの辛さではなく、楽しさにフォーカスを会わせるように意識を絞った。要は体重が落ちたり体型的な変化が見られた時に、それを全力で賞賛するのである。そうすることで自分自身の中で成功体験を蓄積し、モチベーションを高く維持しようという完璧な作戦である。想定外であったのは、トライから現時点の段階で、体重や体型に前向きな変化が一切無いということだ。

変化が無ければ賞賛も出来ない。母の日直前に「いいよその腹！今日も出てるよ！いいよ！」などと無理を言って鏡の前で仁王立ちをしている長男を見せつけるなどいった親不孝は避けたいものである。

何事もファーストステップが大変であるというが、まさしくその第一歩目でつまづいてしまった。ウォーキングや筋トレが出来ない状態で何が出来ると言うのか。ダイエットなんか、ちっとも楽しくない。