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みんなの緊急車両
幼稚園の正門を入って左手には桜の木があって、その下には朽ちた小さな消防車が一台、遊具のひとつとして置かれていた。オープンカータイプのその消防車は4人乗りで、もちろん赤い。色々な処理をされていたから間違っても動き出すようなことはなかったのだけど、消火のための装備やミッション車のチェンジレバーなどはそのまま残っていた。それらのギミックは実に魅力的にきらめいていて、本職は宇宙警備隊や地球戦隊であった多くの男子たちが、この消防車で数多の現場に駆けつけたものだった。
見捨てられた人々
ある時、桜の木で毛虫が湧いた。人々の助けを求める声を聞き届けた僕は光の速度でファイヤージェット(消防車ね)に飛び乗ったのだけど、ハンドルや座席のシートの上を這い回る毛虫にドン引きして、すぐに飛び降りた。どおりで、いつも正義の味方が渋滞している消防車にスムーズに乗り込めるはずである。僕はすっかり意気消沈して、しばらく毛虫を観察した後にロケットのジャングルジムに向かって駆け出した。ごめん、人々。
これこれファイヤージェット。
今見ても超かっくいい
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