情報は無限に増え続けます。足踏みしているうちにも増え続けます。大慌てで情報をかき集めると、今度は情報が多すぎて何をしていいのか分からなくなります。
そして膨大な情報にうずもれて、僕たちはまたひとつ歳をとるのです。
ええ、分かっています。あなたはそれを良しとしない人です。そして幸いなことに、僕にはあなたの疑問にお答えする準備があります。
どうぞ、お耳をお貸しください。そして、″耳を閉じる準備″もしておいてください。
情報を集め始めた目的を思い出せ
沢山の情報に囲まれてどうすればいいのか分からなくてなっている時は、「どうして情報を求めたのか」を思い出せるとグッドです。
僕たちは何かクリアしたい課題があったから、情報を集め始めたはずなのです。
ところがいつからか、集めた情報で課題をクリアすることではなく、情報を集めることそのものが目的にすり替わってしまった。手段が目的になってしまったのです。
これ、本当によくあります。能力の問題ではありません。素晴らしい情報を見つけた時の快感を「もっと頂戴ィィイイイ」と求め続ける、脳の性質の問題なのです。
余談ですが、僕の仕事のひとつであるマーケティング業務では、トレンドに明るいディレクターの主張を裏付ける情報を、世の中から探し出してまとめる、ということをよくします。
情報収集でお金を頂いているので、プロです。プロですが、何のために情報を探していたのか見失うことはよくあります。
情報を探しながら何か違和感を感じることがあったら、「そもそもどうして情報を集めようとしたんだっけ?」と自分に問いかけてみましょう。
目的を思い出せると、「情報を集めない」という選択ができる
目的に沿って情報を集めていると、ある段階で「もう十分じゃね?」とか、「なんか同じような話ししか出てこなくなったなぁ」と感じる瞬間がやってきます。情報収集終了の合図です。
現時点の情報で、十分目的が達成できる。あるいは、今ある情報を検証しないと、次のステップが見えてこない。そういう段階ということです。
その地点を超えてもさらに情報を集め続けると、増えた情報が「お荷物」になります。判断や選択の制度を上げるために集めていたはずの情報が、判断や選択を鈍らせはじめるのです。
あなたが情報を集める目的と、今手元にある情報を並べて見てください。
「お腹いっぱい」な感じ、「これ、見ないようにしてたなぁ」なんてものがあるのなら、今は情報収集を止めるタイミングなのかもしれませんよ。
まとめ
膨大な量の情報の中で身動きが取れなくなっている時は、「情報を集めることそのもの」が目的になっているかもしれません。
何のために情報を集めようとしたのか、その目的を思い出せると、「これ以上情報は必要ない」という判断ができることがあります。
何のために情報を集めていたのか?を自分に聞いてみましょう。
…おそらく、この記事を最後まで読み切ったあなたは情報の過剰収集にどこかで気付いているのではないでしょうか。
そんなあなたが最初にやるべきなのは、″耳を閉じること″です。
流し見しているだけのメルマガやLine@を止め、目的のない手癖のwebサーフィンを止め、書籍やブログの乱読を止める。
それだけで、自由な時間とエネルギーが見つかるかもしれませんよ。