女性の活躍を推進する男性社会を見て感じたこと。あと、女性の皆さまへのお願い。

女性の活躍がーと言って動き回る我が国日本であるが、そもそも女性の活躍とは何か。女性はいつの時代も子を産み育み活躍してきていたではないか。僕の彼女様を見よ。カフェで働き、大根おろしアートを作り、愛すべき恋人に横暴の限りを尽くしてなおバイタリティの湧き出ずるを如何ともし難く持て余している。これ以上の活躍は、僕の命に関わる。

今女性閣僚を巡る動向が騒ぎになっているが、そもそも長い時間をかけて男が作り上げてきた政界で女性に活躍させようというのは、『男にとって都合のいい女』を演じろということであるような気がしてならない。ウサギを飼うための柵の中で飢えたライオンを飼うようなものだ。男が活躍する恋人同士という小さな社会の形成に失敗した僕としては、想像も及ばない行為である。

好きにすれば良いではないか。僕の知る女性たちは、誰に断りを入れるでもなくその翼（漆黒）を空いっぱいに広げて飛び回っている。男がちょっと務めに出ている程度のことで偉そうな顔をしたら、笑いながら鼻の穴にスイカを突っ込んでくるような者ばかりだ。彼女たちにこれ以上の罪を重ねさせてはいけない。

働きたい人は、働けばいい。家庭を守りたい人は、家庭を守ればいい。それは男ともなく、女ともなく、全ての人間が自分で自分に与える許可の話しである。誰かからホイと貰った許可に、何の価値があろう。

むしろ活躍を目指さねばならないのは男の方だ。男社会が男社会として成り立っているのは、女性がそこに興味を示さないでいてくれるからだ。彼女たちが本気になったなら、男社会などものの数年で木っ端微塵に吹き飛ばされるだろう。信じられないなら、僕と彼女様の関係を見るといい。女は歓喜に湧き、男は咽び泣くことになる。

大切なのは、あなたがどうしたいのか、ということだ。あなたが男であれ女であれ、これまでの教育がどうであれ、今この瞬間あなたの人生の中に生き、その人生の取捨選択の権限を握っているのは、あなたしかいないのだ。男でも女でもなく、あなたの問題なのだ。

立ち上がれとは言わない（立ち上がったらその足で殴りかかられるかもしれない）。座っていてもいいのだ。どちらでもいいのだけど、仮に座ることを選んだのなら、「座っていることを選んだのだ」という自覚を持った方がいい、という話しだ。座ってできることに尽くせばいい。そして座っていることによる弊害の、その全てに責任を持てばいい。

その上で、あえて言う。女は計算高く強かで大きい、そこが可愛い。男などどうひっくり返っても叶わない。だから、僕から女性の皆さまにお願いがある。優しい風を装うのはいいのだけど、もう少しだけ、その嘘を長く付いてくれないだろうか。か弱い男は早死にするのだ。生命保険を受け取ってから高笑いの人生が待っているのだから、せめて、騙されたまま死なせてほしい。