荷物を降ろそう委員会。


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何かミスをした時に、

「バカやろう!」

と怒鳴られると、心がグニャリとして歪んでしまう。
当面そのショックからは立ち直れず、集中力が削がれ、同じようなミスを繰り返す。

ところが、

「大丈夫だよ。これくらいで済んで、よかったよね。次は上手くできるから、よろしくお願いね。」

などと言われると、それはそれは心が軽くなる。

人は常に、心に重荷を背負っているものだ。
それは本当に簡単なことなのだけど、出来る人が実に少ない。

ミスをした者、失敗をした者は、既に自分を責めているのだ。
それをさらに怒りで押しつぶして得られるものは、新しい失敗と禍根だけである。

優しく許す。
たったそれだけのことで、人の心は軽くなる。
たったそれだけのことで、巡る因果は断ち切れる。

職場で使えば周りの人のスキルがどんどん高まり、生産性は向上する。
「気が重い」というだけで人間の能力がどれほど落ちるか、ほぼ全ての人が実感したことがあるのではないか。
肩の荷を降ろす、優しく許せる人が増えればいい。
そして、自分自身がそういう人であり続けたいものだ。

ただし、軽薄なる男性諸君は、女性にこのワザを使う時は注意すべきだ。
肩の荷を降ろした女性のパワアは、腕力の影に隠した男の虚弱を、まるで紙くずのように一蹴するだろう。
こちらも自分の肩の荷を降ろすワザくらい身に付けていなければ、とてもじゃないが対峙し続けることは難しい。
ゆめゆめ油断しないことだ。