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わが愛しのAm~いわゆるライフブログ~
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フラッシュバックはするけれど、前後の記憶ががなくてストーリーにできない情報が結構あることに気づいた。読む人にとってはつまらないと思うけれど、一度自分の外に出してみたいので、今回の記事はダイジェストでお送りする。全部、3~4歳くらいの頃の話し。たぶん今後もこういうことはあるだろうから、①としておこう。
竹林に侵入
当時住んでいたアパートの近くに竹林があった。普段は全く気にしなかったのだけど、ケンサクくんもヨウヘイくんもいなかったある日、ちょっと入ってみようかなんて思って入っていったら、中でおじさんがタケノコを掘っていた。
僕に気づいたおじさんはクワとスコップを貸してくれて、僕にタケノコの掘り方を教えてくれた。収穫したタケノコは・・・2本くらい?だったかしら。僕はおじさんからタケノコをもらって、家に持って帰った。不思議と満足したようで、それ以来あの竹林には入っていない。
ロードローラーだッ
アパートの近所の空き地に、道路工事で使うような重機が置かれていた。僕は友達と大喜びでショベルカーやロードローラーにのっかって、引っ張れるところを引っ張ったり、回せるところを回したりして大いに遊んだ。
そのうち、ロードローラーのレバーの下に小さなキラキラした異質なものが刺さっているのを見つけた。軽い気持ちでつまんでひねってみたら、突然「ヴぉぉぉぉんッ」と大きな音が鳴って、座席が揺れた。エンジンが掛かったのだ。僕は怖くなって、エンジンを切らずに走って逃げ出した。次の日、ロードローラーはまだそこにあったけれど、キーは抜かれていた。
お化けエビ大量発生
ある暑い日、アパートの近くにあった田んぼに、エビのようなそうでないような、なんだかよく分からない生き物が大量発生していた。それを「お化けエビ」というらしいことを、僕よりかなり年上のお姉さん(でもたぶん小学2年生くらい)が教えてくれた。僕は身を乗り出して、田んぼの中にいる半透明の生き物をずっと眺めていた。お姉さんの小麦色の足首が、ずっと視界の隅に入っていた。
失われたつくしんぼ
アパートを出ると小さな用水路があって、その向こうには背の低い雑草の生えた空き地があった。春になるとそこにはつくしが沢山生える。山育ちだった母はつくしを取って帰ると喜んで料理してくれたので、僕は母が喜ぶのが嬉しくて、一生懸命つくしを集めた。
2回目の春だったか、今年もやるぞうと意気揚々として空き地に赴いて一生懸命採集作業を進めたのだけど、途中で持っていたビニール袋が破れてしまったようで、中のつくしがほとんど失われていた。どれだけ探しても、落としたつくしは見つからない。不思議と悲しくはなかったけど、軽いビニール袋はとっても物足りなく感じた。
重量のある浮遊
熱を出して保育所を休んだ日があった。僕は結構しんどくて、布団の中で天上を見上げて、ぼーーーーっと時間を過ごしていた。そのうち、もしかしたら死ぬのかもしれないと思ったら、不意に体と周りの世界の境界線がぼやけた。重いのに浮遊している、不思議な感じだった。
入っちゃいけない家
よく一緒に遊んでいたケンサクくんは、絶対に家に上げてくれなかった。お母さんが、家で遊んではいけないと言うらしかった。僕は彼の家に入りたくてしょうがなかったのだけど、毎日グッと堪えていた。
ある日、ケンサクくんが忘れ物をしたというので、一緒に彼の家に取りに行った。彼は僕に玄関の前で待っているように言って、家の中に消えていった。ガタガタと大きな音を立てる横開きの玄関の隙間から、ボロボロに破れた障子と錆びた朱色の鉄の手摺り、埃が積もったアスファルトの土間が見えた。僕は急に、ケンサクくんの家に入ってはいけないと、直観的に強く確信したのだった。
所有という概念
子どもがまたがってのるプラスチックの車のおもちゃが、うちにもあった。青と赤と黄色の、トラックだったような気がする。あれ?ショベルカーだったっけ? とかく僕はそれがお気に入りで、道路で遊ぶ時はいつもそれを持っていった。
ある日、例のお化けエビのことを教えてくれたお姉さんにそのトラックを取られてしまった。僕は大事なものを取られて悲しくなって、お姉さんに返してほしいと言った。するとお姉さんは、「これ私のんやで」と言う。それまでそのトラックはただ楽しいもの、という認識だったのだけど、僕は初めてそこで、所有という概念を知った。知って、焦った。どう考えても、そのトラックは僕が所有しているもののはずだったからだ。
結局僕はどうすることもできなくて、トラックはお姉さんが飽きるまで返してもらえなかった。あの時の悲しさは、今でも結構深く刺さっている気がする。
お姉さんが教えてくれたお化けエビ。
正式名称は「カブトエビ」。改めて見るとキモい。
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