人の良いところだけを見るというテクニックは人生を生き行く中で大変に重要である。社会は常に他人との関わりの中で相対的で存在しているからだ。
人の良いところに気付くと素直にその人を賞賛することができるので、自分の中に敬いという感覚が生まれる。人の良くないところばかりを見ていると、その人の言動が一々目障りに見えて、結果的に自分自身が辛い思いをする。
また、人の良いところを見つけてそれを教えてあげることで、その人との関係が良くなることも多い。我々自身が自分自身に興味を持ってもらい、良いところを見つけて教えてほしい、という感情を持っていることが、何よりその証拠である。
人の見方が変わると世界が変わる。そして自分自身が誰よりも近い他人であることに気付けたなら、世界はさらに大きな変貌を遂げる。何を見るかではなく、どう見るか。こういった良い見解と関係性を育み継続することで、人と人はお互いを幸せに生かしてゆくことができるのである。
僕は何年か前、当時の職場で人間関係に悩んでいた彼女様に愛を持ってアドバイスしたことがある。
僕「誰にでも良いところはあるんだよ」
彼女様「じゃあ私の良いところを教えてみろ」
僕「2~3年待ってもらえれば」
彼女様「国を上げた一大プロジェクトか」
僕「あり過ぎて上手く言葉にできないんだ。あ、例えばほら、君には触手が無い。」
彼女様「ポジティブ通り越して攻撃的なんやけど」
僕「あとほら、怒っても命までは取らないじゃない」
彼女様「取ってやろうかと思うことはあるけどな。今とか」
僕「だから、他の人の良いところを見つける努力をすれば、結果的に自分が楽になるんだ。試しに僕の良いところを見つけてごらん」
彼女様「殴っても良い」
僕「やっぱりそう思ってたの」
彼女様「罵倒しても良い」
僕「薄々気付いてた」
彼女様「最悪死に至らしめても良い」
僕「おまわりさんこの人です」
人の良いところを見ても、そこに希望が無いこともある。
触手のあるレディ(彼女様とは無関係です)