闇の香り珈琲。

喫茶店に入って10分ほどしたころ、カウンターの奥で店員のお姉さん達がこちらを見て何やら話しをしていた。勇気を出して行っておいでよ的な所作であったため、どうやらまた僕の容姿が女性の心を射止めてしまったのかと罪の意識に苛まれていたところ、近付いてきたお姉さんが

 

「あの、ご注文お伺いしてませんよね?」

 

と言った。僕と親密になるための口実作りであったに違いない。

 

「すみません、気付かなくて」

 

とメモを出すお姉さんに対し、僕は優しく微笑みかけた。

 

「あ、や、あ、え、い、いいですよ」

 

こんな優しさに触れてしまったら、このお姉さんも正気でらいられまい。しかし息をしているだけでイケメンなのが僕であるから(息が止まってもイケメンだろう)、これも因果である。興奮の頂点に達したお姉さんが、混乱の底で必死に言葉をつむいだ。

 

「あ、いえ、何かご注文頂かないと」

 

資本主義社会の闇を、僕は確かに見た。

 

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