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僕とウパのナニ巡り。〜行川アイランド・破章〜

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青い空、白い雲、ケタタマしく笑うウパ。ウーパーカーは千葉県船橋市のインターから高速に飛び込む。およそ一年ぶりとなる『僕ウパ』のロケ車内は驚くほどにかつてのままで、双方共に一切のツッコミもなく、さながら笑い飯の漫才の如き様相でもってジョジョに由来する小ボケをぶつけ合うというい仁義なき空間と化していた。ジョジョのことが分からない人が同乗していたなら、ものの数分で気が違っていただろう。

ただそれが不思議なもので、どんな話しをしたのかと聞かれると何一つ答えられないのである。合計で5時間近い移動中ほぼノンストップで話し続けていたにも関わらず、僕が何を思い、ウパが何を思ったのか、塵芥ほども記憶に残っていないのだ。あまりに精神性の高い話題のためにお互いの自我が境界を越え意識レベルで感覚を共有するスピリチュアルな域に達したか、本人達の脳がその一切を不要と切り捨てる判断を下す程度の話ししかしなかったかのどちらかであろう。真相を思い出そうと記憶を遡っても、記事冒頭で述べたウパの

「ファーーーッwww」

という笑い声がリフレインされるだけである。なんだか不安になってきた。

skitch 2

今回の移動距離。千葉県横断の旅。

行川アイランドとは。

さて、ここで改めて今回の旅の目的を明らかにしておく。今回我々が目指す『行川(なめかわ)アイランド』とは、千葉県の勝浦というところにある非常に有名な廃墟である。1964年に動植物に触れ合うレジャー施設というコンセプトで開園し、フラミンゴショーを看板に運営されてきた。しかし70年代に入ると東京ディズニーランドや鴨川シーワールド等に押され始め、経営が悪化。2001年の8月31日に閉園。晴れて優良なる廃墟へと昇華された次第だ。

ということで、ホテルやマンションといった単体の建築物が主な廃墟業界において、施設の跡地が丸々廃墟と化しているという行川アイランドは、実に希有な場所なのである。しかもこの行川アイランドは、そもそもが旧日本軍が使用していた山と海の間の空間を改修して作られたものであったので、各所に弾薬庫になっていたトンネルが点在しているという、世にも珍しい二度死んだ廃墟なのである。書いてるだけでギュンギュンしてきた。

そのような想像するだに股間が熱くなる所に行くのだから、気持ちが昂らない訳が無い。ましてやその昂った気持ちの締めを銚子電鉄というローカル線(僕ウパはもにゅっとする場所ならどこでも好き)で括れるのだから、今日という1日が「僕ウパ」にとって忘れ難い日になるであろうことは容易に想像できた。

高速道路をひたすらに南下する。あまりにウキウキとしていたため、我々は市原サービスエリアに一度立ち寄ることにした。サービスエリアもまた、我々の嗜好をくすぐる愛しいポイントのうちのひとつである。夜の足利サービスエリアにも、いずれiPhoneを片手に飛び込みたいところだ。

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なんだかびっくりするくらいパッとしない写真が撮れた。これも旅の浮かれ気分の賜物であろう。

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びっくりするくらい余計な写真も撮れた。もうちょっと浮かれすぎてて腹が立ってくる。

ということで実際のところ対して気持ち良くもなかった市原サービスエリアを高揚感だけで乗り切り、今更ながら1年前と比べると凹凸が激しくなったウーパーカーは、改めて一路勝浦を目指した。

果てしなく壮大な母なる海(錯乱)

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僕「ウパさんよ、ちょっと話しがある。」

ウパ「あの辺りに廃墟の素質を感じます。」

僕「ウパ・・・」

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ウパ「あのあたりに・・・」

気が付くと我々は海ほたるにいた。解説の必要は無いかとも思うが、一応。海ほたるとは千葉県の袖ヶ浦と神奈川県の川崎を東京湾をぶった切って繋ぐ海上道路が海底トンネルに切り替わるちょうど真上に建造されたサービスエリアである。ここだけを目当てに来る人も多く、陸地のサービスエリアと違い、引き換えすための道路が設けられている。

skitch

海ほたるはココ。

ウパ「いやぁ、80年後が楽しみですね。」

おおよそ正常な精神状態とは言えないウパと何が何だか分からない僕を、見渡す限りの水平線が取り囲んでいた。

僕「なんか富士山が大きくなってきてるなぁって思ったんですよね・・・」

ウパ「ナビ使って高速道路を移動してるのにどうやったら道間違えられるんですかねぇこのウーパーちゃんは」

脅威の方向感覚を見せたウパであったが、その5分後にはまるで水を得たウーパールーパーのようにぬっちょぬっちょと海ほたるを歩き回っていた。

ウパ「このドリルを見てくれ。こいつをどう思う。」

僕「すごく・・・大きいです・・・」

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救いのない会話を繰り返しつつも僕とウパは眼前に広がる大海原と大空の織りなすコントラストを胸いっぱいに吸い込み、いつの間にかこの海ほたるの圧倒的開放感の虜になっていた。海原にカモメが留まっているのをみてはニャアニャア鳴くからウミネコだと言ってみたり、カップルで鳴らすための幸せの鐘をウパが一人で鳴らしてみたり、ここが営業停止になった暁には杖をついて訪れたいと勝手に話してみたり、なんやかんやで堪能した次第である。

ウパ「ハフッハホッホッ(営業中の海ほたるも中々悪くないですね)。」

僕「っていうか超楽しんでるじゃん。」

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タコの代わりにアサリが入ったアサリ焼きをハフホフしつつ、ウパがしみじみと海ほたるを語る。風の強い甲板とは違い、建物の中のベンチは快適そのものである。絶えず形を変え続ける水面と移ろいゆく雲を見つめるほどに、美しさとともに諸行は無常であるという思いが胸を突く。むしろ無常であるからこそ美しいのかもしれない。今こうして20代も折り返した男が2人で訳の分からぬ道楽に身を捧げていることも、いつか我々自身の形が失われてしまうことを思えば、大変に儚く、尊いものであるように思える。そしてこれらの無常を暗に示すからこそ、我々は廃墟というエネルギーの抜け殻に終末的美を重ねるのかもしれない。

僕「ウパさん・・・今何時ですか」

ウパ「ハホッ(13時です)」

僕「・・・」

ウパ「・・・・・ハフッ・・・」

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ウーパーカー「ブロロロロロロロロロロロッ」

しみじみしている場合ではなかった。今日我々にはふたつの目的地があって、それらを闊歩しつつ気さくなジョークなどを交えた動画を撮影しなければならない。海ほたるは事故的に迷い込んでしまっただけで、絶賛稼働中の物件には用がないのである。ウーパーカーは唸りを上げて、改めて改めて勝浦に向けて走り出した。ウパがキーキーと騒ぎながらカーナビを操作すると、彼は目的地までおよそ2時間半という目測を提示した。銚子電鉄は諦めよう。言葉にはならなかったけれど、僕たちは確かに意思を共有した。

つづく。

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