わが愛しのAm P.5:クジラさんのいる保育所(2018/07/24)

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保育所を選ぶ幼児

母の自転車の荷台に取り付けられた子供用の座席に乗っかって(あれ?ハンドル側に黄色い座席があったんだったっけ?)、これから通う保育所を選びにいったことがある。当時は現代のように保育所不足が嘆かれている訳ではなかったらしく、僕は複数の保育所から行きたいところを選ぶという贅沢な権限を付与されたのだ。覚えていないが、いくつかの保育所を見て回ったらしい。そしてそのうちのひとつ、建物の道路側に大きなクジラの絵が描かれいる保育所の前で、「ここがいい!」と言った。みなと保育所、というところだった。

みなと保育所はその名のとおり、しらす漁の漁船が波を切って帰ってくる漁港のほど近くにあった。「あった」というのはつまり、今はもう無いということである。正面にあるヤクルトの営業所や、すぐ隣りにあった乗り込めるSLのある公園はそのままに、保育所の建物だけがすっぽりと消え去っている。何が建つ訳でもなく、ただただ草むらが放置されている。まるでそこだけ歴史からなかったことにされたような、不思議な喪失感を感じる空間である。

白い壁にオレンジのライン。先述したクジラの絵の周りにはカニやヒトデや、その他の魚類代表といった掴み所のないデザインの魚の絵がちりばめられていた。当時から海洋生物が大好きだった僕は、だからその保育所の外観や、「めだか組」「まぐろ組」「くじら組」といった魚の名称にちなんだ組分けを、いたく気に入っていた。(淡水魚と海水魚が入り交じっているあたりにまた、なんとも言えない味わい深さがある)

保育所での思い出は、ひどく断片的である。子ども相手にヒステリーを起こす先生、追いかけっこをしていて壁に激突し傷を軽く縫ったこと、小さなプールの水面からぷかりと浮いてきた青たんのある尻、、、次回からその辺を少しずつ掘ってみよう。
 
 

みなと保育所跡地。あふれ出るノスタルジィ

 


 
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