わが愛しのAm P.74:ビビリ死寸前。瀕死のライブデビュー(2018/11/05)

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新町北公園友の会

通っていた専門学校から区画をひとつ超えたところに新町北公園という公園があって、仲間たちの憩いの場所になっていた。だいたい一緒にいることが多かったのは、僕と同じくシンガーソングライターコースにいた、しょーちゃん、松尾氏、みっきー。そして僕から見ると彼らの友人である、こーちゃんと臼井氏である。

彼らとのストーリーはたくさんあるのだけど、僕にとってチャレンジングな場によく居合わせてくれたのは、しょーちゃんと松尾氏だった。しょーちゃんは見た目も性格もふんわりまあるい、ジェンダーの境界がちょっと曖昧なレディ(当時は男性っぽい服装をよくしておりました)。松尾氏は長渕剛を愛するイカついアニキな風貌・・・なのだけど、サングラスを取るとつぶらな瞳が光る、芯の通った優しい男だった。

ライブデビューはリポDで乾杯

僕がライブデビューをしたのは、当時しょーちゃんが足繁く通っていた奈良県のライブバー「スカーフェイス」だった。たしか、1年生の時の秋とか冬とかだったと思う。ちょうど松尾氏が対バンになり、僕たちは3人で連れ立って奈良県は大和高田市に赴いた。

ライブデビューの直前は、まあ緊張した。死ぬほど緊張した。できたら全部やめて帰りたいと心から思った。が、既に何十回とライブをこなしている2人は、それが当たり前のようにするすると準備を整える。僕は自分のリハの番になっても何を確認すればいいのかも分からず、ハァハァと息を荒げるばかりだった。

いよいよ本番前。少し時間があったのでバッキバキに緊張をしてガッチガチに固まっていたら、松尾氏が「コンビニ行かん?」と声をかけてくれた。しょーちゃんにも声をかけて3人で片道10分ほどのところにあるミニストップに行くと、松尾氏が「リポDで乾杯しよか」と言う。自分の分のリポDを買って乾杯し、今にもひっくり返りそうな胃袋に流し込むと、いくぶん緊張が和らいだ気がした。

ライブは、その後短い期間ながらもプロのミュージシャンになれたことを思うと、大成功だったのだと思う。もしかしたら人生の中でいちばん勇気を振り絞った瞬間だったかもしれない。2人にはどれだけ感謝してもし足りないほどだ。
 
 
サッカー選手のカズがリポビタンDで青年と乾杯しているCMの画像


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