本気のおじさんはすごい〜武田双雲「ピカソ、ごめん。展」に行ってきました〜

ゆうさく
ゆうさく
コロナブームにマスクを略奪された花粉症患者。それが今の私。

武田双雲さんが大好きだ。とにかく、楽しそうだ。あんなに楽しそうな大人は僕の周りにはいない。なんてやわらかい笑顔だろう。こんな風に、歳をとりたい。

個展をすると聞いた。場所は代官山だ。入場無料らしい。行くしかない。

ウッキウキしながら行ってきた。代官山だ。意識高い系人類の巣窟であると聞いた。駅の改札に意識高いチェッカー的な人がいて、ある程度意識の低い人は排除されるに違いない。

違った。そんな人いなかった。考えてみれば、意識の高い人がそのようなコスパの悪い案を通すわけがない。AIだ。防犯カメラの映像をビッグデータ解析して導き出した法則性を基に、AIが意識の低い人を排除しているに違いない。

改札が開いた。実はこれには驚いた。昨今の僕は、お世辞にも意識が高いとは言えない生活状況だったからだ。おそらくAIが僕の中に眠る高い意識を認知したのだろう。なんだか自信がみなぎってきた。

オシャレなカフェの猛攻をかわしつつ進むと、5分ほどで会場に到達した。特に大きく看板が出しているわけではない。ここでよろしかったのかしらと、少し不安になりながら建物の中に進むと、武田双雲さんの等身大パネルがあった。たどり着いたぜ。

それはおじさんが本気で遊んだ後の何か

入場してすぐのところに、額に入った作品が展示されているコーナーがあった。武田双雲さんが昨今始めた現代アート作品を並べているようだ。

入ってみると、絵のような、絵具を使った造形のような、絵具ですらない何かを使った造形のような、そんな作品たちが次々と手に飛び込んでくる。

近付いてみるとキャンパスに張りついた絵具や金粉や石ころのようなモノたちが、あるいはチューブから落とされたままの形で、あるいはこねくり回され混ざりあったり混ざりあわなかったりしたままの状態で、かと思えば至極真っ当に筆やペンで描かれた姿で、ひび割れたり倒れたり染み込んだりしながら、立体的に絡み合っている。

このコーナーが楽しすぎて、正直他のところはあまり覚えていない。集中力が保たない性分ということもある。お恥ずかしい。でも、楽しかった。楽しかったのだ。

何が楽しかったのか。ここにある作品たちが、40過ぎたおじさんが本気で遊んで遊んで遊び尽くした後の何かだったからだ。たのしい!という気持ちが、わんさか伝わってきたからだ。

だって、作品ごとに絵具の捻れ方が違うのだもの。作品を作りながら次の作品のインスピレーションが湧いちゃってしょうがなくなったんたろうなぁと想像したら、僕までワクワクしてきちゃった。

そうですよ。これですよ。楽しいことをして、やりたいことをして、豊かに生きる。目の前にその現実がある。中途半端に遊ぶからいけない。遊び切らないと、遊びの価値は生まれない。それは例えば、武田双雲のように。だ。

本気のおじさんは、すごい

いやまあおじさんじゃなくてもいいのだけど。ただまあ僕だって今年35歳で、全然若い気でいるけれど、それでも若者というエリアは突破している気がして。おじさんだと言われたら、返す言葉もないわけで。

でもほら、みんな知ってるアニメおそ松さん第一期の18話『逆襲のイヤミ』で、デカパンとだよ〜んが他のレース出場者の車に細工をしていた時に、実況が「出ました、世の中で一番怖い存在、本気を出したおじさん」って言ってたじゃないですか。知らないですか。そうですか。

いずれにしても、本気を出したおじさんはすごいのだ。怖いのだ。周りを見渡してみてもらいたい。本気を出しているおじさんがどれくらいいるだろうか。自分を含めて、多くのおじさんは本気を出していないのではないか。

おじさんこそ、本気を出すべきだ。本気で遊ぶべきなのだ。自分を殺している場合ではない。毎日クタクタになっている場合ではない。

そもそもおじさんは人生経験が豊富な分、本気になると、若い頃にはできなかった豊潤で濃厚な何かが生み出せるものだ。

本気を出そう。やりたいことをやろう。存分に遊び切って、その足跡を世の片隅に残していこう。これからおじさんになっていくあなたも、もう既におじさんのあなたも、中身がおじさんの貴女も、みんな、やりたいことをやろう。僕もやるよ。すごいおじさんになろう。

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