うっかりしたイケメンの優雅な出張録。

先日の土曜日から大阪に出張で出張ってきているのだけど、電源アダプターを自宅に忘れてきたせいで持ってきたMacbookが力尽きてから何の作業も出来ていない。頭を抱えてビックカメラのMacコーナーを覗いてみると、電源アダプターは純正品しか無い上にそのアダプターが7650円とかしちゃうもんだからその場で泡を吹いて卒倒した次第だ。薄れゆく意識の中、駆け寄ってきた店員の

「アダプタは純正品しかございません(笑)」

という声を聞いた気がする。

ということでこの記事は彼女様のパソコンを借りて制作している。画面が大きくてしっかりとした据え置き型のノートであるから作業自体は快適なのだけど、軽率に無名のフォルダをクリックするとそれが腐女子ファイルだったりして17インチの画面いっぱいにホモォが広がるから油断ならない。

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ホモォ・・・

ひとはうっかりとする生き物である。僕のように一見完璧に見えるクールなイケメンであっても、それは例外ではない。

例えば、今回の出張のいちばん最初の仕事は神奈川から大阪に何らかの迷惑を掛けに来ていた相模の風レコードの代表いしはらとしひろ氏との対談企画であるステージテクニック向上委員会、略してすててこ。の撮影であった。合流してから解散するまでの間、

「今年で49歳です。始終臭いと覚えてください!」

「カブトムシは友達に決まってるじゃないか!」

「そんなこと、妻の前で言える訳ないでしょう!」

などと連呼するいしはら氏の背中を見て、付き合う先輩を間違えたかもしれないという後悔の念が押し寄せてきた。うっかりしていた。

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次の仕事は関東時代によく絡んでいたミュージシャン柴田ヒロキ氏のワンマンライブへのカチコミであった。柴田氏は自身のページに

友情出演:山本優作

と記載していたが、その実際はお互いがステージの上からお互いの足を引っ張り合い貶め合い罵倒し合うというものであった。僕の

「ここで例の話をバラしてもいいのだぞ」

という一言で事態は一旦の収束を見せたように感じられたが、燻ったものが新たな火種となる可能性は否めない。次の発火地点がどこになるのか定かではないが、付き合う仲間を間違えたかもしれないという後悔の念が押し寄せてきた。うっかりしていた。

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その次は『音楽と朗読を蔵の中で混ぜてみる』という朗読家である玻瑠あつこさんとの共同企画、蔵とぴあ(仮称)のプレイベントであった。まだむオニオンというテロリストのような朗読ユニットで猛威を振るっていた玻瑠さんのパワーは相変わらず凄まじい。僕が旧式のスカウターを装備していたら、確実に爆煙を上げて壊れていただろう。

今回は朗読家さんを3人、ミュージシャンを3人ご招待しての実験開催であったのだが、各々が良い意味で一歩引いた空間と空気を重視する演出を魅せてくれた。ありがたいことである。

それに気をよくした玻瑠さんはプレイベント後に参加してくれたメンバーで行った鉄板焼き屋でフィーバー。8人掛けの席に7人で飛び込んだところ、主催者であるにも関わらずダブルのシートをひとりで牛耳り、ビールを煽り、僕の韓国風牛すじ煮込みに略奪の限りを尽くした。僕が目を逸らしつつ

「東京で飲んだ時と全然違いますね」

と呟いたところ、満面の笑顔でもって

「関西はええなぁ」

と言った。もっと人の本質を見抜かなければならないという後悔の念が押し寄せてきた。うっかりしていた。

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繰り返しになるが、人はうっかりする生き物である。この記事を書いた僕のように、うっかりをうっかりと認め、乗り越えることが大切だ。しかし、乗り越えたうっかりの先には新たなうっかりが待ち構えている。例えば、こんな記事を書いたら記事に登場した濃厚な面々から非難されるかもしれないということがそうだ。うっかりしていた。

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