わが愛しのAm P.83:project a.c.c.r.(2018/11/16)

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前回のあらすじ

メンタルを病んで働けなくなったのだ

底辺から1センチ

2週間近く布団の中で無力感と孤独感に打ちのめされていたのだけど、そのうち何かの拍子に偶然元気な日がやってきた。それまでずっと高かった熱がポンとさがったような、晴れやかな気分だった。

その一方で、このまま元の毎日に戻ってしまうと、またつい昨日までのように辛い毎日がやってくることが分かりきっていた。誰にも見向きもされない、死んでも誰も困らない、世間が僕をお呼びでない、そんな感覚を引き連れて沼の底を這うのはもう絶対に嫌だと、心からそう思った。

誰かの役に立ちたい

自分は誰かの役に立てるという実感が欲しかった。音楽や日々の仕事も誰かへの貢献であることは頭では分かっていたけれど、もっと強い実感が欲しかった。

僕にとっての「誰か」は、そんな鬱々とした目をして生きていた僕と付き合い続けてくれていた音楽仲間たちだった。彼らに何か貢献したい。しかし、音楽で貢献するというのは何か違う気がした。そこで僕ははたと思い付いて本屋に向かい、空っぽの財布を振って本を一冊買ってきた。タイトルは忘れてしまったけど、「SNSでものを売る!」的な本だった。

その名はマーケティング

僕は買ってきた本を食い入るように読み込んで、身の回りのSNSを整え始めた。前向きなことを投稿するようにしたり、マメに更新するようにしているうちに、僕の投稿を見てライブに来てくれる人が現れ始めた。新規のお客ではなかったけれど、その本に「既存のお客にリピートしてもらえるのが大切」書かれていたので、不安にはならなかった。

同時に、僕の周りにいる素晴らしい音楽家たちのマッチングやマネジメントができないか、構想を練り始めた。当時毎日更新していたブログに仲間のことを書くと、みんな喜んでくれたし、それを読んだ全く別の人が、仲間のことを好きになったりしてくれていたからだ。

仲間たちの魅力を発信して、仲間たちを売り、上がりを少し分けてもらう。そういう仕組みを考えた。あとはその仕組みを作って回すだけだ。その仕組みを回す僕に名前が欲しかったので、「project a.c.c.r.」という名前をつけた。

こうやって僕は僕をはじめ、僕の仲間たちが最も苦手としていた集客という行為に真っ向から挑んだ。これなら仲間たちに貢献できると思ったのだ。そして、挑み続けることが支えてくれた。少しでも気を抜いたら、またあの黒いモヤに押し潰されてしまう気がした。読み潰した本の片隅に書かれていた「マーケティング」という言葉が、僕の生きる希望だった。
 
 
	project a.c.c.r.のロゴ画像
 
 
このロゴ、かわいいけど、当時のiPhoneに入ってたiMovieのテンプレで勝手に生成されたやつなのよね。そうそう、project a.c.c.r.のブログ、まだ残ってます。更新してないけど、いつかまた使い出すと思ってるんで、ドメイン料は払い続けております。今は名前が変わってるけど、よかったらこちらからどうぞ。


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