椎名林檎姉様がニューアルバムをリリースされたということで、これから購入する前の予習として彼女のインタビュー記事を読んできた。
その記事によると、林檎姉さんはこれまで、常に女性に向けて楽曲を発表してきたのだそうだ。
確かに僕の周りの屈強な女性陣は皆不可解なほどに林檎姉さんを愛しており、音楽が流れてくる度に
「林檎ちゃんほんと分かってくれてる」
といった言葉を溜め息と共に漂わせる。
おそらく彼女たちにとって林檎姉さんは、戦場の給仕隊隊長のような存在なのだろう。
英気を養い、士気を上げ、改めて戦場に帰って行くその背中を林檎姉さんは押し続けているのだ。
憎んでも憎みきれない敵である。
とはいえ、何を隠そうこの僕も林檎姉さんの大ファンである。
ソロ時代はもちろん、東京事変のアルバム『大人』はCDに穴が開くほど聴いたし(初めから空いている)、『娯楽』はMP3データが音飛びするようになるまでリピートしたものだ(iTunesに取り込んだ当初から飛んでた)。
ところがインタビューの中で彼女は
「男性はその、むしろ何を聴いてらっしゃるんですか?」
というような発言をしているのである。
あれだけ椎名林檎に人生時間を捧げてきた僕であるから、当の本人から「アンタ何してんの」と言われては立つ瀬がない。
しかも恐ろしいことに実際そう聞かれると、
「おっぱい見てました」
などと本音を吐かずにはいられないのである。
太ももも見ていることを追記しておく。
それにしても確かに驚くほどに、僕は椎名林檎の何を聴いてこれほどまでに惚れ込んでしまったのか、皆目見当もつかない。
強いて言うなら、やはり世界観であろうか。
歌詞はハッキリ言って時折耳に触れる語感の良いフレーズ以外は一切受け取っていない。
声という音を聞いているに尽きる。
インスト曲と歌ものの割合が7対3くらいの、そんな感覚であろうか。
・・・いや、御託を並べるのはよそう。
ただなんとなく好きなんである。
理由は知らないし分からない。
理解する必要もない。
そんなものが分かったところで林檎姉さんを愛する気持ちは僕だけのものであるし、そんなもの分からなくとも僕は林檎姉さんを愛し続けるのだ。
そうやって自分の角ばった思考を手放して喜んでいると、同じく椎名林檎のニューアルバムの情報を聞きつけた彼女様から連絡があった。
彼女様「林檎ちゃんのアルバムもう聴いた?」
僕「まだです。」
彼女様「アホちゃうか。」
僕「心の奥底に隠し持った疑惑を後押しするようなことを言うんじゃない。今日これから買いにいくんだ。」
彼女様「あーどんなんやろめっちゃ楽しみ。」
僕「聴いてないんかい。あぁ、そうだ、君は林檎姉さんの何が好きなんだい。僕はねぇ・・・」
彼女様「カッコいいところ」
僕「え、あ、そう、だからあのサウンドのセンスっていうか・・・」
彼女様「一拍目で林檎ちゃんやって分かるもんなぁ。カッコええわぁ。」
僕「ハイ・・・ソウデスネ・・・」
女性の直感と直球は男の軽薄な思考など軽く凌駕する。
構造や理解など、本当はなにひとついらないのかもしれない。
僕が読んだ記事↓
椎名林檎「いつも死を意識」「子供を5、6人産む」5年半ぶり新作(withnews)
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