わが愛しのAm P.35:思い出ダイジェスト④(2018/08/24)

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できた人

グラウンドでサッカーをしていてたら、思い切り蹴ったボールが少し前にいた高学年のお兄さんの頭に当たった。お兄さんはふとこちらを振り向いてスタスタ歩いてきた。僕はすっかり怒られると思って身構えながら、なんとか口から「ごめんなさい」とひねり出したのだけど、そしたらそのお兄さんは僕の頭を撫でて「えらいな」と言った。腹も立ったろうに。僕の中の大人のイメージは相変わらず、名前も顔も知らないそのお兄さんだったりする。

科学学習

月に一回、訪問教材販売の車がやってきて、「科学」と「学習」という2種類の月刊誌を売っていた。どちらも買っていく猛者もいたけれど、僕は専ら「科学」専門だった。だって「学習」は漢字の書き取りとかやってたんだもの。そんなことは授業でもやっているのだから、そんなことより、コイルでモーターを作ったり、おばけエビの育成キットなどの方が楽しいに決まっているのだった。

中でもお気に入りだったのが、水鉄砲とショベルが一体化したようなアイテムだった。その水ショベルを使って砂の城を作って見せていた、冊子の説明が最高にワクワクしたのだ。子どもの背丈ほどの砂の山を削って削って、最終的に城のてっぺんからオレンジ色のボールを転がして遊べるようなものを仕立てていた。僕は大急ぎ山に行って土を掘ったけれど、さすがに山の土ではそんなものは作れず、非常に悔しい思いをしたものだった。

生命爆弾

学校に行く途中に拾ったカマキリの卵が教室の棚で孵化した。どうしようかと思った。
 
 
カマキリが卵から孵化している画像

ざばあ

 


 
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