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音楽楽しんでます
中学校の3年生くらいになると手も大きくなってきて、かなりギターが弾きやすくなっていた。父から教わった曲のレパートリーも2〜3曲ほどになり、コード(和音)をジャカジャカ弾くという概念も手に入れた僕は、ようやくJ POPにトライする下地を得たのだった。
とはいえ1990年代の和歌山県のど田舎である。インターネットは影も形もない。テレビを見ればセーラー服を着た広末涼子がポケベルのCMに出演していたことを、なんとなく覚えている。
情報源は、臨時の音楽教師として週に数回学校に来ていた20代の音楽の先生。そしてGLAYが好きだと公言していたクラスメイトのだいすけくんだった。僕は彼らからおすすめの曲を教えてもい、近所の本屋(車で片道30分)で「ソングコング」という楽曲の譜面がたくさん載った雑誌を買って、家でじゃかじゃかと遊んだりしていた。
好きなミュージシャンが出来ました
中学校に入ったばかりの頃、いつも母の車で掛かっているカセットの中に異常にカッコいい曲があることに気付いた。暗いトーン、怪しいメロディ、意味不明な歌詞。僕はその曲に夢中になったけれど、いかんせん母のカセットには曲名がメモされていなかったから、僕はその曲を探すことができなかった。
そして3年生になったある日、テレビの音楽番組で最高にカッコいい曲と出会った。ド派手なブラスセクションと、胡散臭そうなおっさんの声。全然カッコよくない振り付け。サザンオールスターズの『HOTEL PACIFIC」だった。
その曲ですっかりハートを射抜かれた僕は、大急ぎで近所の本屋(車で片道30分)に最新のソングコングを買いに行った。するとそこには「夏はサザン!」的な特集が組まれていて、まだ僕が知らないサザンの楽曲がたくさん載っていたのだった。
興奮しなごらパラパラとページをめくっていると、そのうちのひとつに目が止まった。なんだかどこかで聞いたことのある意味不明な歌詞が書かれている。もしやと思ってギターを構え、コードを鳴らしてみると、やはりそれは母の車でかかっていた曲名不明の大好きなナンバー、『愛の言霊』だった。
ある日一目惚れをした女子が、実は幼い頃に将来を誓い合った少女だったことを思い出したような衝撃であった。そんな経験ないけど。
とにかく僕はこの時はじめて「かっこいいからギターを弾く」のではなく、「好きな音楽があるから音楽をする」というスタンスを手に入れたのだった。
ちゃらっちゃっちゃっちゃ
ちゃらっちゃっちゃっちゃ
ちゃらっちゃっちゃっちゃちゃ〜ちゃらちゃ〜
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