仕事が楽しくないって、最も身近な地獄のひとつだと思います。今日も仕事だと思うともう憂鬱で憂鬱で、明日になるのが嫌で夜更かししちゃって、なんてことが、今まで何度もありました。
ところが、同じ仕事でも、調子よくやれちゃう時と、どうしても気乗りしなくて全然取り組めない時があったのです。
それだけではありません。不思議なことに、自宅で時間に余裕のある時に仕事に取り組もうとする時よりも、オフィスに泊まり込んで僕のボスのずずこ氏と徹夜で追い込みをしている時の方が、楽しい気分は大きいのです。
仕事が楽しいって、何だろう?今やっている仕事はどうしたら楽しくなるんだろう?ずっとそんなことを考えてきました。あなたはどうお考えでしょうか。今日僕たちのテーブルに乗せる話題は、そんなことです。
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仕事の「中身」に楽しさを求めると、仕事は楽しくなくなる
まず早速、今僕が持っている結論から共有します。それは、仕事の楽しさに、その仕事の中身は関係ないということです。言い方を変えると、仕事の中身に楽しさを求めると、仕事は楽しくなくなる、ということです。
今僕はボスである代橋亭ずずこ氏率いる某マーケティング企業で社員として働いています。マーケティングと名のつくことは一通りお引き受けできるのですが、今業務な主になっているのは、主に調査会社のオーダーを受けて、その時のマーケティングリサーチのサポートを行うことです。
請け負い稼業ですから、自分たちで仕事の中身を選ぶことはできません。昨日まで腕時計の仕事をしていたと思っていたら、今日は乳製品のレポートを書いているなんてことが、しょっちゅうです。
そんな状況なので、仕事の中身に対して楽しさを求めていた時は大変でした。ゲームのような自分の興味のあるジャンルの仕事はいいのだけれど、食や美容ような興味のないジャンルの仕事をいただくと、みるみるモチベーションが下がってしまうのです。
下がったモチベーションのまま仕事に取り組むことがどれほどしんどかは、きっとあなたもよく知るところでしょう。そんなところまできてようやく僕は、「仕事の楽しさって何だろう」ということを考え始めたのです。
仕事の中身に関係なく、仕事が順調に進んでいるという実感に楽しさを求めてみた
仕事の中身に楽しさを求めると、仕事は楽しくなくなる。その前提で今までの仕事との付き合い方を振り返ると、確かに中身に関係なく仕事を楽しんでいたことが何度もありました。
冒頭でお伝えしたように、自宅で時間に余裕のある時に仕事に取り組もうとする時よりも、オフィスに泊まり込んで僕のボスのずずこ氏と徹夜で追い込みをしている時の方が楽しいと感じていたことも、発見のひとつでした。
ここでひとつ仮説を持ちました。それは、仕事の楽しさは、仕事の進め方で決まるのではないかということです。それは簡単に言うと、仕事の中身に関係なく、仕事が順調に進んでいるという実感に楽しさを求める、というものでした。
この方法なら、中身に振り回されるよるも遥かに「楽しさ」に対して主体的でいることができます。ちょうどタスクシュート時間術を生活に取り入れ始めた時期だったので、「今までやってきた仕事」と「これからやっていく仕事」が俯瞰できる環境も整っていたところでした。
しばらく傾向して、段取りに時間を割き、仕事の進捗にたいして喜びを感じる練習をしました。その結果得られた実感は、「これは素晴らしい」という納得と、「それでも仕事が楽しくないと感じることがある」という、次なる課題でした。
どれだけ仕事をチェックリストにして、進捗を確認し続けても、楽しくない時はあった
仕事を分解して細かなチェックリストを作り、時間を見積もり、毎日のタスクの中に割り振る。慣れないところから始めたタスクシュート時間術は着実に実を結びました。
しかしその一方で、どれだけ仕事のタスクを分解し、進捗を実感しようとも、それでも仕事が楽しくないと感じることがあるという実態が見えてきました。
楽しさを感じないケース①は、単純に仕事が順調に進んでいない時。ケース②は、手を動かし始めてもなんだかソワソワして集中しきれない時です。
実は僕はこの位置でしばらく躓いていました。ここが踏ん張りどころ。歯を食いしばって、妻のため我が子のために自分の感情を押し殺して仕事に立ち向かうべきタイミング。そういう瞬間をゼロにすることは、不可能なのかもしれない。そんなことを思って、引き続き仕事が楽しくないと感じる自分と付き合い続けていたのです。
しかし、どうにも諦めが悪いのが僕の性分です。何でだろう、どうしてだろうと、ずっと自分に問いかけ続けていたら、ある日ポンと答えが思いつかれました。キーワードは「気分」でした。
仕事に楽しさを見出すために、仕事を始める前に自分の気分を上げる
仕事が楽しかった時と、楽しくなかった時の明確な差分は、僕の気分が良かったか、良くなかったか、ということです。今まで僕は仕事が楽しいから気分がよくなるのだと考えていましたが、それは実は逆なのではないかとひらめいたのでした。
逆。つまり、気分が良かったから仕事が楽しく感じられたのではないか、ということです。振り返ってみると確かに、砕いた作業リストを前にして「ハァ・・・」という気分で手を動かし始めた時は、気分が乗ってくるまで時間が掛かりますし、仕事以外の楽しそうなことに目を持っていかれます。
あるいは、仕事中にいろいろあって段取りが変わり、それまでの作業が無駄になったりすると、まずガッカリして気分が下がり、その後に作業に対するモチベーションが下がるのです。
この仮説が正しければ、仕事に取り組み始める前に自分の気分を上げておくことができれば、その後取り組む仕事に対して楽しさを感じる可能性が高まります。外的な理由で一度気分が下がっても、自分で自分の気分を上げることで、その後も引き続き仕事に楽しさを見出せるはずなのです。
そして取り組みを始めた結果、この仮説は大いに正しいということが、僕の感覚の中で実証されたのでした。
働く前に「いい気分」につながる
自分の気分をマネジメントするために僕が取り組んだのは「いい気分につながる瞑想」でした。やることは簡単で、
- 目を閉じて心臓に意識を向ける
- 心臓から呼吸をしているつもりでゆっくり息をする
- 気持ちが落ち着いてきたら、自分がいい気分を感じている時の体の感覚をじっくりと思い出して味わう
これだけです。これは「コヒーランス」と呼ばれる手法で、僕のメンターの一人であるくみくみさんが教えてくれたもののひとつでした。
ステップ2でプロセスを止めても十分に効果はあります。3のステップはややスピリチュアルなニュアンスを伴うので、抵抗のある方は飛ばしても結構です。
僕は仕事を25分単位で回すポモロード・テクニックを常用しているのですが、25分働く前に途中4分の休憩と1分の「いい気分につながる瞑想」をするだけで、それまででは信じられないほど仕事が捗るようになりました。
自分で自分の気分をデザインできるようになれると、何をしてても楽しい
そんなことばっかりしてないで働けと、一昔前なら言われたかもしれません。
仕事は人の手間と苦労を引き受けるもの。給料は苦労賃。大きな金額を手に入れるには、大きな多くの苦労を引き受けなければならない。今や前時代的と揶揄されることが多い価値観ですが、そんな文化で何十年も成長発展をしてきた国に生かされてきた僕たちです。頭では分かっていても、腹に落ちていないという人も多いのではないでしょうか。
「楽しい仕事ができる」ことは、とても幸せなことです。「楽しく仕事ができる」ことは、さらに素晴らしいことです。その楽しさは自分の外部から与えられたものではなく、自分自身が内的に作り出したものだからです。
「自分で自分の機嫌を取る」という言葉もありますが、具体的にどうすれば自分の機嫌が取れるのか、その方法はあまり広がっていないように思えます。今日シェアした「いい気分につながる瞑想」は、その具体的な方法のうちのひとつです。最初はコツを掴むまでに少々練習が要りますが、慣れると1分もあれば十分に「いい気分」につながることができるようになります。そうやって「いい気分」につながっていれば、たいていのことには楽しく取り組めるようになるものです。
ちなみに僕は日に最低でも20回は「いい気分につながる瞑想」をします。お恥ずかしながら僕は「よくない気分」に慣れすぎているのです。だからこれは練習です。いつの日か自分が何も意識しなくても「いい気分」でいることが当たり前になるまで、この練習の日々は続きます。
あなたは僕にとって、自分の人生の主体性を取り続けようとする同志です。長い道のりかもしれませんが、あなたとなら歩み続けられると信じています。さあ、今あなたはどんな気分でしょうか。僕はとってもいい気分ですよ。
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