海と山と残雪と拉致被害の写真館。

皆様ドライブはお好きでしょうか。僕は運転そのものは好きではありませんが、初めましての道を、あそこに何かあるぞうおうおう、などと騒ぎながら進むのは大好きです。

今日は仕事がオフだったパパ上様に拉致されて、和歌山県を白浜まで南下。スシローで生魚を酢飯の上に乗せたものを馬鹿ほどカッ食らい、高野龍神村まで山中をひた走って帰ってきました。

総ドライブ時間およそ5時間。

多少長くなるとは覚悟していましたが、まさか5時間もあの狭いジムニーの中に禁固されるとは思いもしませんでした。しかも山道を選んで嬉しそうに車体を揺らすもんだから、持っていったMacBookを開いても何も出来ません。

一緒に拉致されてきたじーちゃんなどは、さらに狭い後部座席でシートに付いている何かのビスのようなものをひたすら抜いたり挿したりしていました。そのうち聞こえてきた

「あれよ」

と小さい声の後やたら静かになっていました。ビスのようなものの安否が気遣われます。

何にしても、もう二度とあのおっさんの

「ちょっと昼メシ食いにいこら」

という言葉は信用しません。

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南部という街に広がる一面の梅林。

甘い梅の花の香りが広がる足下に、無粋者が捨てたコンビニ袋。ちょっと切ない気持ちになる。

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龍神村付近の道の駅で見かけた、チェーンソーで作られた鷹。他にも、龍とかイルカとかピラルクー(!)とかがあった。何でも、世界一のチェーンソーアーティストがいらっしゃるんだとか。

たぶん、鷹に加工された木が一番驚いてる。

木「俺、鷹かい!?」

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何年か前の大雨の時に、溜め込んでいた水を一気に解放したために下流に大変な水害をもたらしたという美山ダム。

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写真の奥に何かの工場があるんだけど、あの工場が水に浸って壊滅状態だったらしい。

想像もできないけど、ここよりも下流側は今日の水面よりも7~8メートルほど上の部分まで木や竹が腐っていて、色々なものが流された痕跡が。恐ろしい。

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ダムの反対側は、まだその時流されていた色々が溜まって大変なことに。小さな船が二層、何往復もして網でゴミを一カ所にまとめてダンプに積み込んでいました。水害は、終わっていないんですなぁ。

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帰り際、父の

「ちょっと山抜けて帰ろう」

という訳の分からない提案により実現した本州最南端の県和歌山山中の雪道進行。轍の無い部分を踏む度に、ジムニーのタイヤがガードレールの無い断崖側に流される、雪の重さに耐えきれずへし折れた松の木が道を塞いでいる、染み込んだ雨水が凍って割れた山肌が地滑りを起こして道路の半分近くを埋めている、などなど、様々な障害がジムニーたんの行く手を阻む。

あんなに楽しそうな父を見たのは、いつぶりだろう。

ということで、今日やろうとしいていた仕事は全て明日に持ち越し。いや、このブログもよく書けた・・・

また次回拉致されることがあったら、また記事にしてみようと思う。