突然の山本家誕生日杯出場通知とその準備。

母「優ちゃん!今度お父ちゃんの誕生日杯いくで!」

うちの母は酒が入ると支離が滅裂として非常に前衛的な発言を繰り返すことが一部地域(山本家宅内以外の地域)を除き有名である。今回もそういった類いの発言であるのかと身構えたところ、隣で父もまんざらでもない顔をしていた。いよいよ夫婦でおかしくなったのかと絶望に打ちひしがれていると、この春から就職した会社の研修から週末で帰ってきていたブラザーぷぅちゃんが

「あーそんな季節かぁ」

などと言い出したので、ようやく話を聞く気になってきた。

僕「毎年行ってるんですか?」

母「行ってるやんかぁ」

僕「あ、いや、すいません、我が家で春を迎えるのが10年振りで」

ぷぅちゃん「去年はお母さん全然カートに乗ってなかったよね」

母「乗ったよぉ」

父「コースからコースへの移動では乗ってたな」

ぷぅちゃん「打った球から打った球まではひたすら走ってたからなぁ」

父「そういうことする場所とちゃうってゆーてんのにな」

僕「本番中にも自己鍛錬を怠らないんですね」

母「よぉしお前らとりあえず許さん」

ということで、確かに山本家は父の誕生日のある4月に誕生日杯として、家族でゴルフのラウンドをする慣しであるらしかった。

僕「頑張ってくださいね」

母「お前も行くんよぉ」

僕「えっ」

父「全員参加やで」

僕「自分の仕事もままならんのにゴルフラウンドするとかそんな」

母「ヤドロクに拒否権は無い」

僕「はいスイマセンでした参加させて頂きますいつもありがとうございます」

ということで、あれよあれよという間にゴルフラウンドに参加することになった。ちなみにぼくのゴルフ経験は皆無に等しい。父が大のゴルフ好きなので高校生の頃に何度か打ちっ放しと、一度だけラウンドに連れて行ってもらったことがあるのだが、それっきりである。当時のスコアさえ、全く記憶に無い。

父「こいつどれくらい叩くかな」

ぷぅちゃん「200切るかな」

母「100じゃなくてwww」

父「100ら切るかよぉwww」

ぷぅちゃん「途中から0番ハンドが登場して叩くっていう表現もマッチせんくなるんやでwww」

何を言われているのか理解できなくても馬鹿にされていることは分かるものである。これには温厚な僕もさすがに眉をひそた。しかし、やはり何を言っているのかよく分からないから、反論のしようもない。

僕「とりあえずライジングインパクトとシャイニングロードとフォーリングスターが見えたらなんとかなるんでしょ」

ぷぅちゃん「ゴルフの基礎知識がマンガしかないと出てくる言葉も悲しいな」

ここまで言われたらこちらも意地である。200が何であるのかもよく分からないが、とにかく200を切る。切るったら切るのだ。そんな意気込みでもってなんの断りもなく父が大事にしているクラブを持って、ゴルフの練習場に出かけることにした。

ぷぅちゃん「僕も行く」

ぷぅちゃん「先に打つよ」

ぷぅちゃん「兄ちゃんブログ書かなあかんのとちゃうん」

ぷぅちゃん「なんか顔付きのボール出てきたからブログに載せといて」

顔球

ということで、ヒドイ状況ではあるが、僕のゴルフ練習期間が始まった。誕生日杯の開催は4月の後半である。その様子はまたブログで公開するので、機会があれば読んで頂きたい。

ごるぷう

ぷぅちゃんのスイング姿。カッコ良くて腹立たしい。お兄ちゃんまだクラブを握ってもない。