わが愛しのAm P.99:命の使い方(2018/12/11)

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前回のあらすじ

アレクサンダーテクニークのワークショップに行ったら人生が変わったのだ。

ありあまる元気

ただ歩く。ただ息をする。アレクサンダーテクニークを通して、自分の体に意識を向けるということを体感的に理解してからは、いつでもどこでも趣味の時間になった。おかげさまで変に思い悩んでいる時間が大幅に減少。「思い悩む」という行為が自分からどれだけ体力とやる気を奪っていたのか、激しく思い知ったのだった。

そんなことで、ワークショップから帰ってきてからしばらく、僕は元気で仕方がなかった。ちょうどオナ禁にも取り組んでいたりしたから、その影響も大いにあったと実感している。

元気があると、気持ちと体が動くものである。僕はいつもならただ思い悩んだり、エロ動画を見ていた時間をすべて、自分がやりたいことや、仕事に使うようにした。それは今までの人生では感じたことのない、静かでパワフルな毎日だった。

こぼれるものを、こぼさないように

そんな中でも、やりたいと思っていることや仕事の予定を取りこぼしてしまうことが何度かあった。どうしたもんかと数秒ほど思案して、僕は自分にマッチした時間管理術を探し始めた。

それまで、実は時間やタスクの管理というものが大変に苦手だった。自分が完璧主義なところがあって、段取りした物事がその通りにいかないと嫌な気分になる子供だったことを、ふと思い出す。まして今は社長と二人の小さな会社勤めだ。ちょっとしたミスがあったり、先方やボスの言うことが変わると段取りも変わる。お恥ずかしながら告白するけれど、僕が時間管理をしなかったのは、人に自分の段取りを狂わされることが許せなかったからだったのだ。

時間管理術を探っていく中でタスクシュート式時間管理術というテクニックを見つけた。このテクニックでは、一日の予定を″分刻み″で管理する時刻表付きのチェックリストのようなデジタルツールを使う。最初にこのやり方を見つけた時には「正気の沙汰じゃねぇ」と思ったのだけど、妙に気になって追いかけているうちに、いつのまにか自分の生活に導入してしまっていた。これが、大正解だった。

命の使い方

タスクシュート式の時間管理を始めてから、また数えきれない発見があった。自分が一日の中に収まるはずのない量のタスクをこなそうとしていたこと。同じことを繰り返せば、どんどんそのタスクの処理速度が上がること。そのためには、自分が今やっていることが目的達成のためのどのプロセスにあるのかを理解しておく方がいいこと。そして、目的を達成するためのプロセスを自分で砕いていくこと。

それから、もうひとつ。僕にとって衝撃的だった発見がある。それは「僕はやりたいことことをしない」ということ。毎日夕方、会社から戻ってから音楽をする時間を作っていたのだけど、気がつくと毎日のように音楽のタスクを削除している自分がいたのだ。原因は、それまでのタスクが伸びたり、割り込みのタスクが発生したりして、時間が押したこと。だがそんなことより、自分が楽しみで好きだと分かっていること“平気な顔をして”毎日消していることに、純粋に驚いたのだった。

時間管理術は、その時の心と体の健康ぶりを大いに炙り出してくれる。自分の元気をないがしろにした時は、明らかに僕のタスクシュートのツールが乱れるのだ。そしてそれはそのまま、自分への戒めになる。

この記事を書いている十数分間、僕は自分の命を使っている。ワクワクしない活動や、げんなりするような悩みの底にいる時も、僕は自分の命を使っている。タスクシュートのツールにタスクを配置していく時、僕は自分の命の使い方を決めている。そう理解してから、少しずつだが、生活や仕事が変わってきている。この辺りはいずれ、パッションを込めて語りたいと思う。

タスクシュートの画像

僕の今日の朝のタスク。ツールは「タスクシュートクラウド」。めっちゃ息苦しそうに見えるでしょ?でもこれ、全部自分で「これがいいな!」って気分で置いてるタスクばっかりだから、バンバン進むとすごく気持ちいいんすよ。


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