「キモい」歌にサラバ!イカした歌が歌えるようになる3ステップトレーニング【弾き語り/シンガー向け】

「自分の歌がキモいと感じる」
「歌っていて人にキモいと言われた」

そんな悩みにお答えします。

◆この記事を読むとこうなります
・自分の声が「キモく」なくなる方法が分かる
・「キモい」歌が二度と歌えなくなる練習法が分かる
・だから、自信を持って歌えるようになる

「キモい」って言葉の攻撃力は、ヤバい。そこに囚われると、自分本来の歌が歌えなくなります。自己否定が表現したい気持ちとせめぎ合って、心が削れます

もしあなたがそんなことで苦しんでいるなら、力になれるかもしれません。ぜひ最後まで読んでいってください。

キモい歌を歌っていた僕がプロになれた話し

僕は20代半ばでフリーのミュージシャンとしてデビューしました。ギターを弾いて、歌を歌ってお金をもらっていたわけです。

けど、実は歌を歌うのがトラウマでした。そうです。自分の歌が「キモい」と思っていたのです。

具体的な練習方法に入る前に、少しだけその話しを聞いてください。

クラスのみんなが僕の歌を聞いて笑った

小学5年生くらいの時の音楽の授業で、ラジカセ(!)にクラスの合唱曲を録音して聴き直す、ということをしました。

曲は『この木なんの木』。僕はメインパートではなく、コーラスパートに割り振られました。

一曲歌って、先生がカセットを巻き戻します。みんなソワソワしながら待っていました。巻き戻しが終わり、再生ボタンが押されます。歌が流れます。

みんなわぁわぁ盛り上がりました。いよいよコーラスパートに差し掛かったところで、全然聴きなれない声が聴こえてきました。ラジカセとの距離が近かったせいか、コーラスとは言えないほど大きな音で録れていました。

その瞬間、みんなが大笑いしました。僕は直感しました。この変な声は、僕の声らしい。僕の歌は今笑われたんだ。ショックで動けなくなるほど恥ずかしかったのを、今でも覚えています。

それから僕は音楽の授業で歌わなくなりました。歌えなくなりました。中学校の3年間は先生に何を言われても歌いませんでした。だって、笑われるんだもの。笑われたら、悲しいじゃん。

歌いたい。でも歌えない。その状況を自分に納得させるために、気がつけば僕は無意識でこんなことを考えるようになっていました。「僕の歌はキモいから」

呪縛から解放されたレコーディング体験

高一の冬。当時縁があって関わっていた劇団の、音響担当の山崎さんという方が、「弾き語りしてるなら、うちで録音してあげようか?」と言ってくれました。

僕は内心ドギマギしながら、でもこの機会を逃したら、本格的な機材でレコーディングしてもらえるチャンスが田舎の学生に何回もやってくるはずがないと、腹を括ってお願いしました。

レコーディング当日。見たこともない機材の隙間で3時間ほどかけて、2曲レコーディングしてもらいました。

その間山崎さんは、僕の歌やギターを笑ったり、ダメ出ししたりするようなことは、一度もしませんでした。どころか

「ここの転調すごいね。好きだわ」

とか

「やっぱり、山本くんの声はダブリングすると気持ちいい響きになるねぇ」

とか

普通に楽しんでました。で、出来上がった音源を聴いてみると…キモくない。山崎さんが「楽しい」「気持ちいい」と言ってくれたことが、僕の自分の声に対する認識を、あらためてくれたのです。

この経験をきっかけに、僕は少しずつ時間をかけて、自分の歌と向き合えるようになっていきます。僕がプロのミュージシャンとしてデビューするのは、このレコーディングの10年後のことです。

イカした歌が歌えるようになるトレーニング3ステップ

僕は山崎さんという素敵な方との出会いを経て、それまで「キモい」と確信していた自分の歌と向き合い、成長していくことができました。あの経験がなければ、僕はきっとミュージシャンに憧れただけの人生を送っていたと思います。

さて、ここで僕が体験してきたことを分析して、3つのステップの練習方に組み直してみます。今ご自分の歌を「キモい」と思っている方には少しハードかもしれませんが、ぜひ読むだけ読んでみてください。

ステップ① 自分の声に慣れる

話してる自分が聞いている声と、体の外に飛んでいってる音は、違います。自分で聞いている自分の声って、頭蓋骨の内側の響きを大いに含むので、めちゃめちゃ豊かなトーンで聞こえています。

スマホのマイクで拾った自分の声って、それがありません。だから普段聞いている自分の声と、スピーカーから出てくる声にギャップがあります。そのギャップが違和感なんですよね。決して声そのものが気持ち悪いということではないのです。

この違和感を抱えたまま、イカした歌を研究することはできません。さっさと聞き慣れてしまいましょう。

山崎さんにレコーディングをしてもらったのが嬉しくって、僕は何度も何度も自分の音源を聴き返しました。経験上、自分の外の声は、毎日マメに聞いていれば、2週間もあれば慣れてしまいます。「僕の声ってこうでしょ?」ってなもんです。

だから、自分が演奏しているところをスマホの音声メモで録音して、何度も繰り返し聴きましょう。この段階では、上手いとか下手とか、そういう評価をしません。なにせ、自分の外側の声に慣れることが目的なのですから。

ステップ② 好きなアーティストと一緒に歌ってみる

ちょっとハードルが上がります。好きなアーティストの好きな曲の歌詞を、手書きでもネットで拾ったPDFのプリントアウトでもなんでもいいので、手元に手書きメモを書き込める状態にして用意します。

その状態で、スピーカーからの曲を流して、一緒に歌ってみてください。同時に、そのアーティストの歌い方や歌声の、素敵だな、と思っているところを、ビシッとモノマネします。

それをスマホで録音します。録音するのは1コーラスだけで結構です。録音が終わったら、勇気を出して聴き返します。たいていの場合、気絶するほど絶望的なレベルの差を感じるテイクが録れているはずです。

唇を噛んで意識を保ちつつ、聞き返しながら、歌詞カードに赤ペンでメモを入れていきます。何を書くのか。そのアーティストと自分の歌の違いで、気付いたことです。

・Bメロに入るとピッチが狂う
・サビに入るとリズムが速くなる
・この歌詞の時にリップノイズが入る
・声を止めるタイミングが違う

などなど。徹底的に具体的に書き出すのがポイントです。ざっくりと「歌が下手」とか、「ノリが悪い」では、話しが大きすぎて、対策が打てません。何より、「自分には才能がない」という思考停止モードに入りやすくなっちゃいます。

メモが用意できたら、ステップ③に進みます。

ステップ③ メモに書き出した自分の欠点をカバーできる練習方を探して実践する

たとえばあなたが書き出したメモの中に「ピッチが外れる」というものがあったら、ネットで「ピッチ よくする」的なキーワードで検索してみてください。

素晴らしいシンガーたちが歌の練習方法をたくさん公開してくれているはずですから、見つけた練習法にトライして、変化を感じてみましょう。

なんとなく変化を感じたら、もう一度アーティストと一緒に歌って、さっきと同じ課題が残っているかどうかを確認します。

よくなっていると感じたら、そのまま同じ練習を続けます。何か違うと感じたら、新しい視点の練習方法を探した方がいいかもしれません。

そのようにして、課題ひとつひとつをクリアするために必要な練習方法を収集し、実践し、もう一度セッション録音をして答え合わせをする、という作業を繰り返します。

途方もない?そう!だってあなたが憧れるほどのプロフェッショナルとの比較で課題を出してるんだもの!途方もない差があるのは、むしろ喜ぶことですよ。「俺の目に狂いはなかった!」って。

そうやってコツコツ積み上げていると、徐々にあなたの歌が、好きなアーティストの歌に近付いていくはずです。これをできたら毎日、継続的にやり続けます。最初はずごく時間がかかりますが、少しずつ要領が掴めてくるはずです。

とにかく具体的に、自分の歌の課題を細かく砕いていこう

今回紹介した練習方法は、あなたの好きなアーティストの歌唱法を参考に、それを正攻法で取得していくという、王道中の王道です。

あなたの好きなアーティストに近付いていくのだから、あなたの歌がイカした感じに成長していくということです。間違いないっすよ。

で、大切なことなので繰り返します。歌詞カードに自分の歌の至らないところを書き出す時は、可能な限り具体的なメモを取ってください

いきなりドライな言い方になりますが、歌って、物理現象です。あなたの歌とアーティストの歌の違いは、物理現象の違いでしかありません。

ボーカルトレーニングは、自分の意思で望む歌が歌えるようになるために、繊細な体の使い方を整える作業です。淡々とやり続ければ、必ずいい変化が起こります。

「歌いたい」気持ちが「キモい」なんて低俗な言葉に阻まれていいわけがない

それに対して「キモい」という言葉は、あなたの体が起こす物理現象ではなく、あなたの人格を否定する悪魔の言葉です。どんなきっかけでその言葉があなたの中に居座るようになったのかは分かりませんが、これだけは言えます。

あなたの「何かを表現したい」という大切な願いが、そんな中身のない言葉に阻まれていいわけがない。

自分の中にある「歌いたい」という気持ちを、自分の歌は「キモい」という考えで閉じ込めるのは、自分を殺す行為です。声を飲み込むたびに、本当は歌いたいあなたが死んでいます

人に聴かれるのが辛いなら、布団をかぶってでも、山に籠ってでもいいので、どうか歌ってください。歌うことを止めないでください。そして、もっと歌うことへの解像度を高めてください

歌があなたなのではありません。歌いたいという願いこそが、あなたなのです。あなたの願いを叶えら得るのは、あなたしかいません。まけるな。

ということで、ここまでこの記事を読んでくだささったあなたは、今日から自分に「キモい」と言うのを禁止します。そんなことやってる暇があったら、ひとつでも具体的な課題を見つけて、取り組んでくださいね。

もしそれをするために誰かのサポートが必要そうでしたら、承認と肯定をじゃぶじゃぶ浴びられる特別な弾き語り教室をやっているので、見学に来てみてください。

サービスの説明は、この記事の下のバナーから飛べます。よろしくね。

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