自分がギターで弾き語りたい曲を見つける方法【心の専門家が解説】

何か弾き語りで新しい曲に挑戦したい気持ちがウズウズしている。でも、どんな曲にトライしたらいいのか分からない。そんな気持ちなったことはありませんか。

これ、昔音楽を仕事ではなく、趣味の段階でやっていた時によくありました。何かこう、胸の底にウズウズッとするものがあるのに、何をすればそれが解消されるのか分からなくて悶々とする感じです。

今弾ける曲を一通り演奏してみてもピンと来なくて、それなら新しい曲にトライすればいいかなと思うのだけど、どの曲を演奏すれば、この何とも言えない気分が満たされるのか、全然分かりませんでした。

時は流れて現代。僕はミュージシャンとして独立し(演奏家としては廃業しましたが)、人の心と身体の仕組みを学び、現在プロの現役ミュージシャンと組んで、オンラインのギター弾き語り教室で講師をしています。

僕の専門のひとつは、具体的な音楽演奏のスキルではなく、生徒さんの心の状態や考えをほどき、本来その方が何をしたかったのかを明確にすることです。

そんな立場から、ギターで弾き語りたい曲が見つからない時にできる具体的なテクニックを紹介します。読みながらすぐにやれる簡単なテクニックなので、ぜひトライしてみてください。

弾き語りたい曲はギターではなく「紙とペン」で見つける

僕たちは、自分の「意識の”内側”にあるもの」や「知っていること」の中からしか選択肢を作れません。つまり、知らないものは選べないということです。当たり前やね。

で、同じような理屈で、ギターを構えて何かを弾こうとしても、知ってる曲しか出てきません。知ってる曲を演奏しても解消されないモヤモヤは、知らない曲を演奏しないと解決できない。これも、分かりやすいと思います。

あなたのモヤモヤを解消してくれる、まだあなたの知らない曲を見つける。もう何から手をつけたらいいのか分からない気がしますが、この記事で紹介するテクニックを使うと、結構な精度の手掛かりが掴めます。

何をするのか。あなたの中にある「表現したい何かは何なのか」に、当たりを付けるのです。そのために、一旦音楽から距離をおきましょう。

そのために、用意するものがあります。紙とペンです。紙はiPadのようなデジタルのノートでも構いません。フリックやタイピングではなく、ペンを動かすことに意味があるので、スマホやPCのメモ帳アプリはあまりおすすめしません。

自分に問いかけるべき5つの質問

紙とペンが揃ったら、自分に対して5つの質問を投げかけます。質問は以下の通りです。

ちなみに、質問に明確に答えを出せなくても大丈夫です。ここで大切なのは、ちょっと頭を使ってマジメに質問に答えようとすることですからね。

質問①:音楽以外の方法でそのウズウズを満たすとしたら、どんなことをする?

できるだけ具体的な行動で答えてみてください。頭の中を書き出すだけなので、何でもアリです。

″自分に見られる恥ずかしさ″もあるかもしれないけど、グッと堪えます(笑)。自分と向き合うって、恥ずかしいものですから。

回答例は、こんな感じ。

・100メートルを全力で走る
・大切な人のところに行ってその人をどれだけ愛しているかを語りまくる
・これまで秘密にしてきたことを大声で叫ぶ
・見ず知らずの人を思い切りぶん殴る
・周りの人がドン引くようなどエロいことをする
・さっきニュースに出ていたバカに3時間ほど説教する

などなど。好き放題です。いくつ書いてもいいし、ひとつしか出なくても大丈夫。それらしい何かが書けたら、次の質問に進みましょう。

質問②:その方法で満たされるのは、どんな心のニーズ?

質問①で答えた行動を取ることで、あなたの何が満たされるのかを掘り下げます。

「心のニーズ」というのは、言い換えると「欲求」とも言えます。

人間は心から湧き上がる沢山の欲求を満たそうとしながら生きています。あなたのウズウズの底には、必ずこの「心のニーズ」があるのです。

ここでも良し悪し関係ナシ。もしかしたら驚くほど壮大な愛情の塊りのようなニーズが出てくるかもしれません。逆にウンザリするほど下品なニーズと出会うことだってあります。

まるで他人事のように、「こういうことしたいのは、こういう心のニーズがあるからでしょ?」と、淡々と取り組んでみてください。回答例は、こんな感じです。

 
・100メートルを全力で走る
→(心のニーズ)全身を使って自分の身体や、身体が動いていることを感じたい

・これまで秘密にしていたことを大声で叫ぶ
→(心のニーズ)嘘も隠し事もない、ありのままの自分で生きたい

・さっきニュースに出ていたバカに3時間ほど説教する
→(心のニーズ)もっといい世の中になってほしい/自分の正しさを主張したい

質問③:その欲求を表現できる音楽は、早い?遅い?ぼちぼち?

大変おつかれさまでした(笑)人によっては「全然簡単じゃねぇじゃねぇか」と文句のひとつも言いたくなるような内容だったと思います。

ここからの質問は本当にシンプルなので、安心してください。

ということで、先ほどの質問で見えたあなたの「心のニーズ」を満たす曲がこの世にあるとしたら、その曲のテンポは、どんな感じでしょう。

早い?遅い?ぼちぼち?

サクッと答えて次に進んでくださいね。

質問④:その欲求を表現できる曲は明るい?暗い?どちらでもない?

今度はテンポではなく、明るさ暗さについてです。あくまで雰囲気を掴みたいだけなので、あまり深く考えずに答えてみてください。

質問⑤:その欲求を表現できる曲は、激しい?穏やか?どちらでもない?

最後の質問もシンプルです。ここも直感でサクッと答えてみてください。

キーワードや曲のイメージを書き出した今の脳で、曲を探し始める

いやはやおつかれさまでした。ここまできたら、あともう一息です。

まず、ずらっと並んだ回答を改めて読み返してみましょう。納得感のある方も、意外な答えに驚いている方も、自分に付いた嘘を暴き切れずに悶々としている方も、いると思います。自分と向き合う作業は、他人を評価するよりもずっと難しいものです。

何にしてもあなたの手元にあるのは、あなたが時間をかけて、自分と向き合おうと努めた、その足跡です。正しいかどうかは問題ではありません。自分の内側にある言葉にできないものを言葉にした、今のあなたの脳の状態が大事なのです。

人によって程度は違いますが、きっとあなたはこのワークを始める前よりも、あなたの心に近付いているはずです。

その状態で改めて、記憶のアーカイブを辿ってみてください。紙の上にいるもう一人のあなたに、「この曲はどう?」と、アイデアをプレゼントしてあげるようなイメージです。

ちょっと大変そうなら、ネットで検索してみるのもオススメです。「80年代 ヒット曲」とか「弾き語り おすすめ」なんてキーワードでググれば、沢山の曲のタイトルが並んだページがいくつもヒットします。

そこから何曲かピックアップして、もう一人の自分にプレゼントしてあげてください。

そうやって見つけた曲をいくつかリストアップして、YouTubeで検索。できたら原曲を聴いて、イメージに近い曲を見つけたら、U-Fletのようなコード譜検索サイトで検索します。

コード譜が取れたら、後はいよいよギターの出番。ポロポロしたりジャカジャカしながら、どんな塩梅か確認です。

大して時間も掛からないので、ここまでサクッとやってみてくださいね。

どうしても見つからない時は自作しちゃえ

もしどうしてもいい曲が見つからなかったら、自分で作ってしまうというのも手です。作家の田中泰延さんは『読みたいことを、書けばいい』という本を出していますが、それを音楽でやるイメージ。『聴きたい曲を、書けばいい』です。

さいわい、どんな曲を書けばいいのかのヒントは、先程の紙に全て出揃っています。グダグダでも、理論的に破綻していても、1番のサビしか作れなくても、いいじゃあないですか。

あなたの「心のニーズ」を、あなたが満たそうとする。人としてとても自然で、尊い行為です。

あと、これは小技ですが、ラジオなどで聴いたいい感じの曲を途中で止めて、その続きを自分で作る、というのも、面白い作曲法です。

バリバリのミュージシャンだった頃は、そうやって曲を量産していました。勉強になることも多いので、気が向いたら試してみてください。

【まとめと余談】偶然が起こる必然を作る

冒頭でもお話ししましたが、僕たちは「意識の“内側“にあるもの」や、「知っていること」の中からしか選択肢を持つことができません。今回の記事では「意識の”外側”にあるもの」や「知らないこと」を拾っていくための手がかりを、自分の中から見つけ出すためのワークをご紹介しました。

一方で、「意識の“内側“にあるもの」や「知っているもの」を普段から増やしておくようにすると、ちょっとした時にすごく便利です。こういう時はこれ、ということが分かっているってことだものね。

そのためにぜひやっておけるといいのが、普段から知らない音楽との偶然の出会いが起こる工夫をしておくことです。

昨今はネットで色んな情報をやり取りする関係で、リコメンドという機能が僕たちの人生に大きな影響を与えるようになってきました。ほら、Amazonなんかで買い物すると、似たような商品の広告が出てくるようになるでしょ?あれ、あれ。

これは音楽プラットフォームの中でもSNSの中でも色んなところで起こってます。そりゃあ、その人の好みの商品をセールスできれば、売れる可能性高いもんね。

それ自体は消費者にとっても悪いことじゃないんだけど、その代わり失われつつあるのが、偶然の出会いです。深夜にラジオを聴いていた、偶然流れてきた名前も知らなかったアーティストの一曲に魂を揺さぶられた、的な、あれね。

ああいう偶然の出会いが起こる場所や行動をあらかじめデザインしておくと、音楽のストックがどんどん増えていきます。

例えば、通勤中や家事の最中はAmazon MusicやApple Musicのみたいな音楽アプリで、他の人が公開しているプレイリストに飛び込んでみる。

例えば、CDショップで「今週のランキングTOP10」の中から毎月CDを何枚かジャケ買いするようにしておく。

そうやって「意識の“内側“にあるもの」や「知っているもの」を増やしておくようにすると、自分の中にウズウズが生まれた時に、それを表現できる音楽がパッと見つかる…かも知んないね。

ということで、今回はこの辺で。また次回。

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