【ギター弾き語り】自己満足から始める、ジコマン脱却

こんにちは。
S&Yギター弾き語り教室の山本ゆうさくです。

去年の年末ごろ、レッスンで「自己満足でない演奏をするにはどうすればいいか」という話しで上がりました。

うちのレッスンはこういう議論がよく盛り上がります。その時は何気ない気持ちで僕が「見ていて感動できる演奏と、ちょっと冷めちゃう演奏があるのは、どうしてだろうね」と呟いたことから始まったんですけどね。

ちょうどその時はその場にいたのがプロとしてステージに立ってる人々だったので、火が付いたように盛り上がりまして。

結論としては「いいよね!と思いながら演奏をする」というところに着地をしたんですが、これだけだと何のこっちゃ分からないので、もう少し深掘りします。

「自己満足」はした方がいい

本編に入る前に言っておきたいんですが、自己満足の演奏はアリ。アリです。全然アリ。っていうか逆に、自己満足って超大切です。

僕もそうだけど、ギター弾き語りをしてる一番の理由は「楽しいから」だよね。それってすごく良いことです。素敵な人生のために、自分を自分で満足させることができてるってことだもの。自立的で素晴らしい行為であると言えましょう。

自己満足というとそれだけで毛嫌いされるのは、たぶん自分を犠牲にして他者に貢献することが美徳とされる日本人の悪習です。試しにYouTubeなんかで好きなアーティストのライブ映像を見てみてください。たぶんあなたの好きなアーティスト、ステージの上でとっても満足げにしてるんじゃないですか。

自己(を)満足(させる)をすると演奏の品質が落ちるだなんて、そんなロジックはありません。逆です。自分を深く満足させるから、周りの人々を満足の輪に巻き込めるんです。

満足の輪は波紋のように広がる

もしかしたらプロ中のプロの中には、どんなに自分が満たされていなくてもファンをビンビンに満足させてあげられるような人もいるかもしれません。けどまあ、そういうのって達人の技です。そのもっと手前でやらなきゃいけない基礎や応報は、山ほどあると思うのです。

たとえば今回の「満足」。人の感情が電波するというのは脳科学の世界だと有名な話しですが、この「満ち足りる」という感覚もまた、人に電波するのです。

それは波紋のようなものだと思ってください。中心にいるのはあなた。そこから音楽という媒体に乗って「満ち足りる」という感情が広がるイメージです。ですから、他者に「満ち足りる」という感情をプレゼントするには、発信源であるあなたがまず「満ち足りる」必要があります

ポケットの中に入っていないものは、人にあげられないのよね。

自分の「満足」を他者に広げる魔法の言葉

そうやって自分の中に大切に育てた「満足」の感情を他人にプレゼントしたいんだけど、人によっては「こんな下手で恥ずかしい」とか「笑われないか」とか、色々雑念混ざっちゃいます。すると満足感が下がって、パフォーマンスも下がって、「自分も他人も満足しづらい演奏」が爆誕します。厳しい。

そういう状況を乗り越える魔法の言葉があります。それが「いいよね」。元気に”!”マークを入れて「いいよね!」にしてもいいかもしれません。

「いいよね」を具体的な言葉に翻訳すると「この曲が流れてる時の満ち足りた感じ…いいよね」です。いいのは、演奏しているあなたではなく、演奏を聴いているあの人でもなく、楽曲そのものですらありません。2人の共通体験である「今流れている音楽を受け取る生まれる感覚や感情が、いいよね」という意味なのです。

あなたが評価されるわけでもないし、あなたの楽曲が評価されるわけでもありません。リスナーはその場に流れている音楽を聴いて、各々勝手に何かを感じ、解釈し、評価します。その一連の流れを演奏者がコントロールすることはできません。せいぜい「いいよね」と思いながら、自分の満ち足りた感情を注ぎ続けるくらいのものです。そしてそれが、ある種の神髄でもあるわけです。

他者はコントロールできないから

笑われたくないとか、ガッカリされたくないとか、そういう気持ちって誰しもあります。僕も持ってます。というかたぶん、人よりも多いくらいです。

けれど、演奏をする人が演奏を聴いた人の反応や思考をコントロールすることは絶対にできません。数千人の観客が集まるビッグアーティストのコンサートでも、出口調査でファンに感想を聞けば、傾向はあるにせよ、一人ひとり反応が違うんですもの。


「笑われたくないから、笑わないでね」
「ガッカリされたくないから、ガッカリしないでね」


そう思いながら演奏をしたくなる気持ちは痛いほど分かるけど、それよりも


「この曲の感じ、いいよね」


と思いながら一音一音大切に演奏する方がよっぽど、聴き手は満足しやすいものです。

僕たちのレッスンでは、こういったナイーブな内容もよく話し合います。僕たちの答えを押し付けるのではなく、その場にいる人を置いていかない、やさしい議論は楽しいものです。

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