肩も腕の一部!?ギター弾き語りをするなら知っておきたい体の使い方【腕編】

こんにちは。
S&Yギター弾き語り教室の山本ゆうさくです。

ギターの演奏中に腕にバキバキに力が入っちゃったり、練習が終わってから肩や背中に疲れを感じる、なんてことはありませんか。

強い疲れを感じていなくても、演奏中無意識に力が入ってしまうと、演奏の質が下がってしまいます。つまり、今の自分の実力通りの演奏ができなくなってしまうのです。

プロのミュージシャン達の演奏を「動き」にフォーカスして観察してみると、とにかくリラックスしていて、しなやかで、思い通りに自分の体をコントロールしていることが分かります。

いきなりプロ並みの自由度を手に入れるのは難しいですが、少しだけ彼らの世界を垣間見ることをお手伝いできるかもしれません。深い世界のほんの一端ですが、あなたが自由な演奏を手に入れる助けになると思います。

ぜひお楽しみください。

頭が体に向かって下がると動きの精度が下がる

これは他の記事でもたくさん出てくる解説なんだけど、頭を体に向かって引き下げると全身が緊張して動きの質が大きく下がります。ところが、多くの日本人はこの「頭を体に向かって引き下げる」という動きのクセを持っているんですよ。

この動きが発動すると、首回りや背中側、さらには声帯のコントロールに使われる内部筋肉全体が緊張します。背骨が上から押しつぶされてギチギチになるので、骨の動きも悪くなります。いいことナシ。

ギターを弾きながら歌うという動きは、よく考えてみたら最高にデリケートで繊細。全身が緊張したままでも”なんとなく”動くことはできるけど、もっと繊細に、かつ体に負担を掛けずに演奏を楽しむには、この厄介なクセを取り除いてあげたいところです。

そのための練習法が、一度意図的に頭を体に向かって引き下げてから、ふっと力を抜いて心地よく首が伸びた状態を作り、その位置をキープする、というものです。




頭の位置をキープするというと「頭を一切動かしてはいけない」と解釈してしまいがちだけど、それはNG。「頭を一切動かしてはいけない」と思うと、頭を固定するためにまた筋肉が緊張します。やってらんない無限ループです。

じゃあどうするかというと、頭が良い感じの位置にやってきたら、キープする時に「前後左右に1〜2cmほどの遊び」を許容してあげるんですね。ちょっとぐらい動いてもいいよ〜ってことです。

この解説は色んなところで出てくるから、覚えておいてね。体のコントロールの、基本にして神髄なのです。ふふふ。

腕は胸の真ん中ちょっと上から始まっている

大きく体の状態を整えたら、いよいよ腕の状態を整えていきます。その第一歩として、「腕」というパーツの認識を改めていきましょう。

「腕」というと「肩から先」をイメージする人が大半ですが、それは違います。「腕」というのは、鎖骨や肩甲骨を含めた大きなシステムなのです。

これは絵で見た方が分かりやすいでしょうから、以下の画像を見てみましょう。




緑色のマーカーを引いているのが、骨格の視点で見た「腕」です。皮膚のシルエットだけで見るよりも丸々鎖骨分長いし、肩甲骨の面積も加わって、ものすごく大きなシステムを構成しているのが分かります。

実際にご自分の鎖骨を「ここも腕」と思いながら触ってみてください。左右の鎖骨が交流している所から、鎖骨づたいに肩関節の方に進んで、そこからさらに二の腕がぶら下がっている…意外に高いところにあると感じられる方もいるかもしれませんね。

で、ここからが面白いんだけど、僕たちの体は原則として自分が意識した通りに動こうとしてくれるんです。つまり、ギターを弾くための「腕は肩から先だけ」という意識でいるのと、「腕は鎖骨から始まっている」という意識でいるのでは、体の動きが変わるということ。

そんなわけで、さっそくやってみてください。やることは


①いつも通り「腕は肩から先」と思いながら腕を大きく動かす

②次に、一度押し下げた頭を脱力で伸ばして、心地良い位置をキープ

③頭が心地良い位置をキープしたまま、「腕は鎖骨から始まっている」と思いながら腕を大きく動かす

④最後にもう一度「腕は肩から先」と思いながら腕を動かして、体感覚の違いを観察する


です。人によって感覚は違うので、どんな違いが起こるかをお示しすることはできませんが、レッスンで生徒さんにこのワークをやってもらうと

・動かすのが楽になった
・動きがすごくダイナミックに感じる
・こんなに動くの!?とビックリした

といった感想が上がります。あなたには何が起こるのか、あなた自身の体で実験してみてください。

脇の下の筋肉に余計な仕事をさせてはいけない

「腕」が鎖骨と肩甲骨を含めた巨大なシステムだということが分かったら、次はそのシステムの動かし方を考えていきましょう。

といっても今回の記事では特別難しいことはしません。どちらかというと重要なのは、腕の動きを邪魔しないことです。

骨の次は筋肉の話しでマッスル。自分の右手で左肩をググッと押し込んでみると、体の外側に向かって出っ張っているところがあります。そこが肩関節。その肩関節の下数センチ辺りから腰の辺りを繋いでいる大きな筋肉を「広背筋」といいます(下記画像の赤い線を引いたところ)。

この広背筋、鉄棒で懸垂運動をする時に腕を引き下げてくれる筋肉なんですが、ギター演奏…特に弦を押さえる腕(だいたい左腕だよね)を無意味に引き下げてしまうことが多いのです。

詳しい解説は文字量が多くなりすぎるので省きますが、腕が体の下に引き下げられると「呼吸が浅くなる」「腕自体の動きが制限される」など、よくないことがもりもり起こります

その対策として有効なのが、頭の時と同じように一度意図的に腕全体を引き下ろした後、脱力で心地良い高さに戻すことです。




やってみましょう。


①鎖骨と肩甲骨を含めた両腕を下に向かって引き下ろす(ドラゴンボールの悟空が気を高める時とか、ONE PIECEのルフィがゴムゴムのガトリングを打つ予備動作的なポーズをイメージ。分からない?ググりなさい。)

②数秒ほど引き下ろしたら、力を抜いて腕全体を心地よい高さにふわりと浮かせる(鎖骨の高さを思い出すと助けになります)。

③心地よい高さをキープ。腕は可動域がとても広いので、あらゆる方向に数十センチ遊ぶことを許してあげましょう。


その状態で家事をしたり、実際にギターを構えてみてください。いつもとどんな違いがあるかを、ゆっくり観察してみようね。

どのように動くのかを予めイメージしておこう

思うだけで体の動きが変わる。とても深い人体の神秘、その一端をご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。

歌の音程がいい人は、その音を出す前に自分が出す音をリアルにイメージしています。それと同じように、どのように動くのかを予めプランとして頭の中に持っておけば、体はその通りに動こうとしてくれるのです。

ブログやYouTubeではそういった話しの一部を一方的にお伝えすることしかできませんが、実際にあなたの動きを見せてもらいながら個別に体の使い方をケアできるオンラインレッスン
を、毎週火曜日に実施しています。

無料体験レッスンもあるので、よかったら遊びにきてください。それでは、最後まで読んでくださってありがとうございました。また明日。

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